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大きな病院に行く:乳がんと診断されて【3】

運良く(既に運は悪いんだけど…)3日後に大きい病院の予約が取れた。この病院は以前に1度、入院、手術してもらったことのある病院。
本当は心臓でお世話になってる病院に行きたかったけど、その病院には乳腺外科の先生が常駐しておらず、紹介してもらえなかった。
総合病院やのに専門医を置けよ!と怒りたくなる。あ、私関西人なので時折関西弁で失礼します。。

予約時間より早めに病院へ向かい受付、問診票を書く。
・いつから?
・どんな症状?
・痛みはある?
・今飲んでるお薬は?
・告知を希望しますか?
…もう告知されてるんですけど‼︎と1人ツッコミを入れながら【希望する】にマルを付けた。

そして再び検査に回る。
血液検査、マンモグラフィー、エコー。

そして地獄のような待ち時間。
この3日で結果は変わらないだろう。「気のせいでした」で終わるはずのない、きっと現実を突きつけられて「余命」まで宣告されるかもしれない。その時私はどうなるのか。グルグルグルグルどうにもならないことを考え続けた。

ようやく診察室に入ると、女性の医師が「こんにちは」と迎え入れてくれた。
「紹介状と、今日の検査結果を見ましたが病変が確認できますね。血液検査の腫瘍マーカーに異常はありませんが精密検査をしましょうか。」

「診断は?」

「まだ細胞の検査をしていないので、明確な事は言えませんが、概ね悪性かと。。」

「もうクリニックで乳がんって言われたんです。大きい病院で手術までの事を決めてくださいって。」

「えっ、そうなんですか!?普通は細胞診で悪性と分からないと診断はできないんですけどねぇ。pandaさんは心臓のお薬飲んでるからクリニックでは検査できなかったんですね。ここだと細心の注意を払って検査できるので安心してください」

「腫瘍マーカーに異常が無くても癌なんですか?」

「そうですね。腫瘍マーカーには現れてないだけで。ただ細胞を取らないと何とも言えないですが、腫瘍の大きさが3センチはあって一部石灰化してるので悪性の可能性が高いですね。この後細胞の検査をしましょうか。」

どうにも細胞を取ってみないと前には進めないようだ。
・シコリは3センチ
・一部は石灰化
は紛れもない事実で、受け入れるしかなさそうだった。

その後受けた検査は
針生検(細胞診)と造影剤を入れてのCT。

針生検は乳房に穴を空け、針を刺して細胞を取る。言葉にするとなんとも痛そうで怖い。当然痛い!痛いので局所麻酔をしてもらう。その注射がそもそも痛かった。。

そして

「ちょっと大きい音しますよ〜」

バチッ!バチッ!バチッ!

「はい、終わり〜。止血しますねー。」

数分で終わったが、かなりの音だった。その後は止血のためガーゼの上から胸の周りをサポーターでグルっと固定された。
そう、私は数年前に心臓の手術をし、それから血液をサラサラにする薬を飲んでいる。だから出血すると血が止まりにくいのだ。だから小さなクリニックではこの細胞診は出来なかった。万が一出血が止まらなくなったら大変なことになるから。

出血が止まるように固定され、そのままCTの検査を受ける。
CTは転移してるかを見るためのもの。通常、細胞診の結果が出て手術することが決まってから検査するようだが、もうここまできたら早く現状を知りたいと思いその日に受けた。

これらの検査結果はまた後日。

不安な日々はまだまだ続く。


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