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続-術後1日目:乳がんと診断されて【12】

足からの採血に始まった手術翌日。
足からの採血なんて特別な話なので一般的な話に戻らないと。
読んでくださる方に何の参考にもならないですからね(苦笑)

術後は脇腹から出ているドレーン(管)から水が出るので1日に数回、看護師さんが計量して捨ててくれます。水の量は日にちとともに少なくなり、その量によってドレーンが外され、その頃には退院日が分かる運びとなる。

そして看護師さんが体温、血圧測定と合わせて傷の痛みはないか、手に痺れはないか…の確認を毎日してくれる。
私は術後は大抵微熱が続く。今回も37.4とか5が続いた。
まぁそこにあったものを大きく取ってしまってるんだから、身体も「いつもと違う!?」と思って緊急司令出してるんだろうね。

リハビリも早速この日から始まる。初めは手をギュッと握って、パッと開いたり、指をゆっくり曲げ伸ばししたり。数日で徐々に腕の曲げ伸ばしや肩の可動域を広げる運動を進めていく。
もちろん痛みはあるけれど、痛くても無理して動かす方が良いと看護師さんも先生も言うのだった。痛いからといって動かさずに過ごすと筋肉が固まってしまい、もとの可動域に戻らないという。

リンパ節郭清まで行った私の左脇から乳房(のあった部分)は感覚は無く、突っ張った感じがする。どう表現するべきか…

・鉄板がくっ付いている
・腕がボンレスハムになった

そんな感じだろうか。
この状態が一般的なものなのか、未だに分からない。


この日に個室から大部屋の移動もあった。そう、今回は大部屋を希望していたんだっけ。
ベッドと棚(テレビとか付いてる棚)ごと部屋を移動する。看護師さんが運んでくれるのでその後をついて行くと4人部屋の奥の窓側の場所だった。日中は電気を点けなくても太陽光で過ごせる良い場所だ。向かい側は既に1人入っているがカーテンが閉まっているのでどんな人かは分からない。廊下側2人は私と同じ日に乳がん手術をした、あのおばさま2人のようだ。こちらもカーテンが閉まっている。
ベッドの周囲を整えて、トイレの場所を確認。今までは個室だったから室内にあったけど大部屋だから一旦廊下に出て共用トイレの使用となる。場所は大部屋のすぐ隣だったので特に不便ではなさそうだ。
トイレからの帰り、同室のおばさま2人に挨拶しようか迷った。


結局、自分から声をかける事はできなかった。

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