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多様性分科会の感想:中河内シンポジュームで多様性推進分科会報告

NO.266
昨日は、多様性推進分科会で、多様性の本質と、社会におけるその重要性について深く洞察する機会を提供してくれました。

報告者の清水直美さんが強調したのは、多様性が単に目に見える形「年齢、性別、国籍、人種、民族、障害の有無、性的指向など」だけでなく、目に見えない形「能力、価値観、宗教、ライフスタイルなど」で存在することです。

この二重の側面を理解することは、多様性を受け入れ、促進するうえで不可欠です。

彼女の報告は、自身の経験から学んだ教訓を共有することで、この複雑なテーマに対する具体的な理解を深めることができました。

障がい者雇用、国籍や文化の違い、LGBTコミュニティの受け入れ、そして児童養護施設にいる子供たちや在日外国人との関わりを通じて、多様性を受け入れることの価値と、それが社会全体にもたらすポジティブな影響について語りました。

特に印象的だったのは、障がい者雇用における個人的な誤解から発生した問題の解決過程で、相手を理解し、その背景を学ぶことの重要性に気づいたエピソードです。

この経験は、多様性を理解し受け入れることが、単に異なる属性を持つ人々を一緒に働かせること以上のものであることを示しています。

それは、互いの違いを超えて、深い人間関係を築くことにも繋がります。

また、国籍や文化の違いによるトラブルを解決する過程での対話の重要性、そしてLGBTコミュニティの受け入れといった話題は、多様性を促進するためには、開かれた心と理解が必要であることを再確認させます。

清水さんが最後に述べた「多様」という言葉に込めた意味は、この報告全体を通じて強調されたメッセージを象徴しています。

互いの違いを認め、尊重し合うことで、多様性が豊かな社会の構築に不可欠であることを力強く伝えています。

この虹色の未来への展望は、私たち一人ひとりが日々の生活の中で多様性を受け入れ、楽しむことの大切さを思い起こさせます。

この報告から得られる最も重要な教訓は、多様性を受け入れることが、単に社会的な責任を果たすこと以上の意味を持つということです。

それは、より理解し合える、つながり合える社会を築くための基盤となります。

清水さんの経験と洞察は、私たちがそれぞれ異なるが、互いに価値を認め合い、支え合うことで、より豊かで虹色の鮮やかな社会を創造できることを教えてくれました。


1. 障碍者雇用での情報不足や勘違いによるトラブル:
・清水さんは、「障碍者雇用に携わることになったきっかけは、同友会で玉川高等学校でした。

その翌年に実習生を入れました。...私自身の大きな勘違いから問題が発生しました。障害ということに理解と認識が無いまま仕事をさせていた。」と述べています。

この部分は、障碍者雇用における理解と認識の不足が、どのようにして問題を引き起こす可能性があるかを示しています。

これは、障碍者と働く際には、彼らの状況について適切な知識と理解が必要であることを教えてくれました。
2. 国民性の違いによるトラブル:
・清水さんは、「中国の子は、ペースが速くすぐに行動する。

タイの子はペースがゆっくりでも揉め事を好まない、相対的に真逆の性格です。」と語り、さらに、「国が違えば考えからやルールも違う。」と続けています。

この発言は、国民性や文化的背景の違いが職場でのコミュニケーションや関係性にどのような影響を与えるかを示しており、異文化間の理解と適応の重要性を強調しています。
3. 国籍に対する差別:
・清水さんは、自身が日本語しか話せない日本人でありながら、在日韓国人の妻であることに触れ、「主人が韓国に里帰りした時、大きな差別を受けます。」と述べています。

この部分は、国籍や文化的アイデンティティに基づく差別が、個人の経験にどのように影響を与えるかを明らかにしています。
4. 柏原の養護施設の訪問で感じたこと:
・清水さんは、児童養護施設の訪問経験について言及し、「彼らには、親がいないのではなくて親からのDVや様々な事情で親と一緒に住むことが出来ないまま幼少期を過ごしている環境に置かれた子どもたちです。」と述べています。

この発言は、社会的にマージナライズされたグループに対する深い共感と理解を示しており、私たちに彼らに寄り添うことの重要性を教えています。
5. 「多様」という言葉の重み:
l 最後に、清水さんは、「多様」という、漢字二文字でまとめるのはとても難しいのですが、今日の私の話が多様な生き方を知るきっかけに、ご自身の心が動いただけでも、知るための場につながれば嬉しいです。」と締めくくります。

そして、「大切なことは、互いの違いを認め相手も心を尊重する事、それが出来れば様々な人がそれぞれ自分の人生の大切な時間を笑顔で生きることができる。

素敵な虹色の未来が広がっていくんじゃないかなと思います。」と結論づけています。この部分は、多様性の受け入れが個人および社会にとってどれほど重要であるかを力強く伝え、私たち一人ひとりが違いを楽しむことでより豊かな世界を創り出すことができるという希望を示してくれました。

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