闇に漂う


2015/1 記録



雨の中をぽつぽつと歩く。
私の心には今日も風が吹く。


みぞれになりそうな冷たい雨の中、
どんどん心が黒ずんでいく。




実態のないものに心を寄せて

夢の残像に癒やされる日が続いた。


もしも
心に傷がつく前だとしても
もはや自分である限り
何も変わらない気がした。



あの頃映画で観た、
氷の海に沈んでいくタイタニックの姿が
ふと胸をよぎる。

引き上げられる事なく
今も冷たい海の底に眠る

まるで自分のようだ。


どれだけお金を積んでも
時間だけは戻らない。
大富豪でも貧乏人でも同じ。

ある意味、この世の中で唯一の平等だ。


そのたったひとつの自由さえ
無駄にしてしまった。







「やがてふる」  高野寛


作詞  高野寛
作曲  高野寛



やがて雨がふる  きっといつかふる
それまでずっと待つ
きっとふる  ここにふる

そして君が来る  君がいつか来る
それまで僕は待つ
きっとふる  ここにふる
きっと来る  ここに来る       ♪






年をとったらどうしてこんなに怖がりになったのかわからない。
私は、やらずに後悔するのだけは
イヤだった。
そういう生き方をしてきた。
なのに。

どこからやり直せばいいのだろう。
海の底からゆっくりと浮かび上がる時間は残っているのだろうか。
怖がらずに底を蹴る力は湧いてくるのだろうか。
いつか、いつか…





ここ十数年は
一進一退の日々でした。

日常は変わらず繰り返され、淡々と日々は過ぎ、

私は傷を抱えたままゆくしかありませんでした。

でも
過去の若い挫折など全く比べ物にならないこの苦しみは、
もはや治るとか直るとかの話では無い
そう悟ってからは
少しはしぶとくなったのかな
それでも前を向いていけるようになりました。

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