また会う日まで



毎朝毎晩スマホを開けた瞬間
目に飛び込んでくるニュース。

そのトップに、
馴染みのある有名人の訃報があるとドキリとする。


衝撃と驚き
悲しみと哀しみ
それに加え、
最近は
何か…その先の事を考えるようになった。

私たちの行く先。


(「ブラッシュアップライフ」の影響もあるのか…?)



2014/10 記録


「…そうそう、そう言えばさ、…」


という、何の準備もない会話で
私は彼女の死を知った。


信じられなかった。


会話の相手は
不用意なタイミングを詫びた。
私は
涙があふれるのを止められず

頭の中には走馬灯のように
彼女との日々がよみがえっていた。




哀しかったのはこれだけではなかった。

当時の同じクラスの子らに訃報を伝えても、
返ってきた返事は

「…ゴメン、思い出せない…」
「…えっ…と、誰だっけ?」

必死に涙ながらに説明しても、思い出せないと言うんだ。
私は茫然とした。


仕方ない。誰も悪くない。
聞いてくれてありがとうと、私は電話を切った。




ぼんやりと考えていた。

けして彼女は
大勢いるうちの目立たない1人ではなかった。
(それなら私の方だ)


結構長い間彼女を知っていたが、
元気で明るくて足が速くて
なんなら目立つ方だった。
ゴムまりが跳ね回るようにハツラツとしていた。
クラスは別だったが、なぜか廊下などで顔を見れば話したりふざけ合ったりするようになり、
卒業したあとは年賀状のやり取りもした。


信じられない。

どうして彼女が?

どうしてこんなに早く?



結局、時期を逸してしまったことや、現在の住まいやご家族を知らないのもあり、
弔問にも行けないままでいる。


ゴメンね。
でも

今も心で思っているからね。




「愛のちからコブ」  C-C-B

作詞  関口誠人
作曲  田口智治



天使たちのウェイトリフティング
街でステキなハートトレイニング
心が今モリモリ
そうさ愛のちからコブ    ♪





いつか私もそちらへゆくから、
昔のように好きな男子の話をしよう。
大好きなバンドの話をしよう。
あなたが作ってくれたカセットテープを聴きながら、
この曲スゴくイイね!ってはしゃぎあおう。

ね。




若い頃は、やけにつっぱって
"いつ死んだってイイよ!"
なんて言っていた。

そのうち
歳を取って大事なものが増えて
逆に死が怖くなったりした。

それからまた月日が経ち

今思う。
人生は意外と短い。
"頂いた時間"を存分に
私たちは生きなきゃならないのだ。

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