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<大澳 Tai O>食べ歩き漁村で食い倒れ。香港のヴェネチアへハイキング|香港の離島や山々をめぐる会⑥

近場のヴェネチアは大澳(香港)に。近代化が止まらない現代ですが、昔ながらの生活を残す大澳は水上生活の漁村です。日々の喧騒から離れるためにその土地のゆっくりと時間が流れる場所を知っておくのは大切なことですね。

ビクトリアピークから眺める摩天楼、きらびやかなネオンを思い浮かべる今ですが昔は「漁村」でした。それもつい100年ほど前までの話です。ただ、少し変化する世の中がさみしくて恋しくなる時もありませんか?香港にはまだ昔の漁村生活の名残を見ることができる場所があります。
それが今回ご紹介する「大澳」です。タイムスリップしたかのような感覚になるので、ぜひ最後まで読んでみてください🐼

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(ね、とっても懐かしいにおいがしますよね。)


▶大澳の位置

近代的な香港の、漁村は果たしてどこにあるのでしょうか?地図でまずは確認します。

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香港で1番大きな島、ランタオ島の西側に大澳はあります。ランタオ島というと、香港国際空港がある島ですね。 

その次に有名な観光地がゴンピン村の大仏・・・。いえ、その次に有名なのは、香港ディズニーランドですね。

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香港の人々も空港やゴンピン村までは行く機会はあっても更にその西側の大澳にはなかなか行く機会がありません。 

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(かの有名な、ゴンピン村の大仏さまです。)

観光地目白押しのランタオ島。しかし多くの人は、ゴンピン村のその先へは進みません。なぜでしょう?答えはいたって簡単です。

を越えなければならないからです。足腰にはなかなか厳しい山であるうえに、自然保護区に指定されているため一般車両が通れません。つまり、交通手段はフェリー・公共のバス・徒歩の3種類のみ。「陸の孤島」という表現がふさわしいですね。
ハイキング好きで足腰が強い香港人でもちょっとしり込みしてしまう理由が分かったような気がします…💦

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▶大澳エンシェントトレイルを歩く

足腰に強い香港人とはうって変わり、軟弱気質は我々は海沿いのトレッキングコースを歩くことにしました。かかること約2時間30分。大澳エンシェントトレイルと言われている道は、交通網が整備されていなかった時代に生活物資を運んでいた歴史ある道です。

スタート地点は、ランタオ島の玄関口「東涌(とんちょん)」駅からタクシーで15分程度の場所です。見上げると、ゴンピン360°のケーブルカーが見えます。さあ13㎞の行程の始まりです!

はじめは比較的穏やかな舗装路を進み30分程で海側に出ます。すると見えてきたのが「港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし」。

🐼:港珠澳大橋とは
港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし、英: Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge)は、中国広東省珠海市と香港新界離島区ランタオ島およびマカオ花地瑪堂区を結ぶ海上橋のこと。

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更に30分程進むといままで見えていた港珠澳大橋は海の中に消えてなくなります。海の中に入ったところから海底トンネルになっていて、マカオや珠海まで通じているのです。

ふっと目を内陸に向けると、山道が険しくなってきました。急な坂や岩がゴロゴロしている舗装されていない道です。口数は減り、みんなの荒い息遣いだけが聞こえてきます。

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自然あふれる景色が見えることが、唯一の救いです。かなり体力が削られてきたところで、人の気配が感じられる場所にたどり着きました。

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道に沿って進み、橋を渡っていきます。

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すると、冒頭で見た景色にたどり着きました。お疲れ様でした、大澳に到着です👏

▶大澳散策を開始

「昔ながらの姿を残す」と聞くと、いわゆるゴーストタウンを想像しますがいい意味で裏切られました!海鮮干物のお土産屋さんや屋台が立ち並びます。週末になると香港人の観光客も多く、大変にぎわっています。

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大澳は別名「食べ歩き漁村」。さっそく食べ歩いていきましょう👣

1軒目は「大澳風海鮮お好み焼き屋」。オーダーしてから作るので若干時間をかかりますが…出来立ての味は最高です!1枚HKD30(430円程)です。

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その横には、大澳で取れた(はずの)海鮮から揚げてんこ盛りです!
1袋HKD30(430円)です。
中身は 大海老+小エビ+小魚(ボンベイフィッシュという名らしい)+沢カニのミックスフライです。海鮮好きにはたまらないですね🦐

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さらに進むと、大澳で1番有名(?)な大福です。「ピーナッツ」「こしあん」の2種類で、ピーナッツがイチオシです!どちらも1つHKD8(約100円)です。
それにしても、ここはお店?というような構えなので通り過ぎてしまいそうです。要注意!

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(ピーナッツです。食べた断面ですみません。)

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(こしあんです。食べた断面ですみません。)

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歩き疲れた体にはありがたい糖分補給でした。口の周りに白ひげが出来ますので、ティッシュとハンカチを忘れずに持っていきましょうね。

さて、甘いもので元気になったので歩みを進めます。海鮮干物が売っている市場に出ました。気のいいおばちゃんとのやり取りは、日本のアメ横や築地のやり取りを思い出しました。

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お土産調達はこの辺りでやりましょう。タコの干物はかなり塩気があってしょっぱいので、あまり…という感じです。小さめのスルメがおすすめ!あとは、こちらの「蝦醤(しゃーじゃん)」です。エビが苦手な人には厳しいですが、独特の香りが中華料理にピッタリです!

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▶昼食タイム

食べ歩きもしたので、おなかペコペコというわけではありませんが昼食としましょう。「グッドビューシーフードレストラン」です、ちなみに眺めはないのでグッドどころか、ノービューですm(__)m

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今回のメニューはおすすめの「アサリのピリ辛炒め」「エビ卵」「イカフライ」など、海鮮を中心にいただきました。もちろんお供はビールです。

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▶食後の遊び時間

お腹もいっぱいになったところで、恒例のドローン時間です。もちろん飛ぶのは「DJI MAVIC AIR」です。ドローンの空撮を存分に活かして、大澳の村を空撮しました。水路が村中を通っているのがよくわかりますね。
山の向こうには、行きに見た港珠澳大橋も見ることが出来ますね!

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歩くとかなり遠く感じましたが、結構近いんですね。車だったら…と考えずにはいられません。

そして、みんながバラバラの表情の記念撮影📷記念撮影するというのに、この笑顔の少なさはチームワークの無さを表しているのでしょうか…
ただ単にまぶしいだけと思いたいです・・・。

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▶番外編~ちょい食べ歩き~

さて、最後になりましたが別の日に別のスタッフも大澳に行ってきたので合わせてご紹介。
「レストランにはいかないでお腹いっぱいにするぞ!」と意気込んでいたのでその様子をご紹介します👏

■揚げドーナツ
甘いもの X 揚げ物、の方程式には外れがありません。ですが、ちょっと甘くて胃がもたれそうに、、ウーロン茶が飲みたくなりました。

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■焼きシャコ
シャコが香港では比較的よく食べられる海鮮です。細かく刻んでその場で焼くおいしさは格別です!

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■月餅の中身
秋の中秋節の名物「月餅」。その中に入っている塩漬け卵はいかがですか?干してある様子がダイナミックです。

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■アーモンド餅
アーモンドかどうかは確かではありませんが…独特の見た目のお餅です。どうやらはがしにくいようで、食べにくい!と文句を言っていました。

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■イカの煮物
香港でちょっとしたおかずを食べる屋台では鉄板料理!イカの煮物(?)です。信じられないほど大きなイカに味が良くしみていて、小さく切ってあるので食べやすいです◎これはうまい!

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と、今回はここで終了。まだまだおいしいお店はありましたが暑くてちょっと疲れてしまったので帰宅の路となりました。
甘いもの~しょっぱいものまでなんでも食べれる大澳は、香港在住の方には有名ですがぜひ旅行でも立ち寄りたいですね🐟

ちなみにこちら、ピンクイルカが見えるといわれています。小さな船に乗ってみましたがちらっと見えました!カメラのシャッターは間に合いませんでしたが…。その楽しみは実際に来てからってことですね。

観光地としても、賑わいを見せる大澳ですが少し奥に行けば生活をしている人がいます。その人たちの生活も大切にして観光はしましょうね。それにしても自分の家が観光地にあるのってどういう気分なんでしょうか…いつか聞いてみたいものです🐼

長くなりましたが最後までありがとうございました!それではまた来週👏

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