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NFTプロジェクトどう設計、運営していくか?<3/3>

NFTをプロジェクトとして企画~ローンチ~運営するまでプロセス全体のどう回していくかの整理です。
三回分けてまとめております。本編は最終回です。
1回目

2回目


以下はコミュニティ・メディア運営、マーケティング、プロモーションや継続的に市場価値管理と発展などを整理します。

6|コミュニティ運営

Discord運営

NFTプロジェクトにとって価値維持と拡大の根源はコミュニティにあります。コミュニティは通常、Discord上に構築されています。 Discordの強力な機能と参加者がオープンに交流できる環境は、DiscordをNFTの不可欠な部分にしています。Discordの運営状況は、プロジェクトの成功または失敗を判断する際の重要な要素になります。
Discordの運営は大変な仕事です。主要なプロジェクトコミュニティから学ぶことで、チャネルの構築、サードパーティツールの使用などはすばやく学ぶことができますが、持続するのは簡単ではありません。たくさんのプロジェクトは、Discordに枠を設定するだけで、ほとんど運営せず、Mint段階で終了し、プロジェクト収束していきます。以下は主な運営項目です。

  • チャネルの構築

  • 認証仕組みの導入

  • NFT保有者の認証により、彼らしかアクセスできないプレミアム価値を提供するチャネル

  • 各種Botの導入(自プロジェクトのアラート、他プロジェクトのミント情報、マーケットニュースなど)

  • コミュニティマネジャーによる全体設計、管理、運営メンバー(Modなど)の管理と採用

    • Discordだけでなく、ほかSNSチャネルの管理とAMA活動の運営や外部KOLやプロジェクトとのコラボ企画なども実施

    • 一般的に初期段階ではプロジェクトのコアメンバーによる実行。

    • ある意味では、NFTのデザインより重要です。実際デザインを外注し(例えば、BAYCの絵は、外部デザイナーで約4万ドルで書いてもらいました)、コミュニティ運営は創立者本人で行うケースが多いです。

    • 各種オフィシャル告知情報の整備、発信計画の策定

  • 各チャネルの管理メンバー/Mod(司会者、仕切る人)による日々24時間の対応(英語が必須、中国語ができるとベッター)

    • 管理メンバー/Modは、異なるタイムゾーンのModを管理する必要

Twitter運営

グローバルなNFTプロジェクトを行う場合は、より本格的な英語を使用してTwitterで世界中の人々と交流する必要があります。テキストの交流と発信だけなく、Twitter Spaceというリアルタイム不特定多数の人と音声会話できる場における交流も必要になります。英語コミュニケーションの難易度が高くなります。最近、それをカバーするDiscordやTwitter上の運用代行のWEBチームがたくさんでてきており、それらを活用するのも一つの選択しです。Twitterを発信場合は、一般に以下のような内容があります。

  • 自分のプロジェクトの情報の同期

  • 業界のホットスポットやトレンドの取り上げや便乗した発言やコミュニケーションコンテンツの発信などをします

  • アクティビティ

    • ホワイトリストやFree Mint権利などのGiveaway

    • AMAの開催。パブリックセール前の段階は各タイムゾーンにおける高密度な開催が望ましいです

  • 様々な他組織(外部のコミュニティ/DAO)のTwitter Spaceで露出、発言し、プロジェクトと本人の情報を拡散

もう1つの考慮事項があります。

  • 創設チームメンバーのTwitterを公開するかどうかです。

    • メインアカウントが不便な場合は、サブアカウントを登録してから、慎重に操作してください。

その他のコミュニティ/メディア運営

多数のプロジェクトには、Instagram、YouTube、Medium、Facebook、WeChatグループ、LinkedInなども運営しております。しかし、一般的に言って、TwitterとDiscordが主な戦場です。

  • NFTのビジュアルがインパクトがあるプロジェクトはInstagram(例えば:CloneX)を検討しても良さそうです。

  • 技術、ストリー、文化的な背景など深堀でき持続的に語れるコンテンツがあれば、Medium 、Mirror、Youtubeなどもすすめです。


7|マーケットにおける持続的な運営

他プロジェクトとの協力

他プロジェクトとのコラボレーションは、主にお互いのホワイトリストを配布になります。お互いに宣伝し、助け会うことがよくあります。または、一方的に他プロジェクトあるいはコミュニティ/DAOにホワイトリストなどを提供し、抽選/懸賞など通じて先方のユーザーやメンバーへ配布します。
もちろん、他の協力方法もあるかもしれません。しかし、いずれにせよ、プロジェクト自体の品質と特徴は重要です。プロジェクトの質が良ければ、少数のホワイトリストが多くの質の高いプロジェクトに協力できる可能性があります。プロジェクトが拡大していると、お金を出しても協力を交渉できない可能性があります。
プロジェクト協力のコアチームメンバーは話すことができ、一部のプロジェクトでは、採用されたModが代行で交渉するケースもあります。これは、より広範囲に及ぶ可能性がありますが、潜在的な問題もある可能性があります。

その他のプロモーション

他のプロジェクト関係者と協力するだけでなく、実際にはさまざまな推進方法や協力方法が考えられます。

  • 直接に大手取引所とLaunchpadを交渉。例えば、Binance NFTマーケット(中央集権型マーケット)に相談して交渉できれば、NFT Mintやフォローアップマーケットにとっても非常に強力でありますが、なかなか難しいです。 

  • KOL とプロモーションについて交渉します。いくつかのホワイトリストが必要な場合もあれば、暗号通貨の支払いが必要な場合もあります。

  • リアルのブランドやメーカーと協力し、リアルのプロダクトと紐づけすれば、もっと効果があるはずです。

  • Web2の様々な媒体/製品に広告を出すことは少ないですが、時々販促方法として使われています。よくあるのが、ニューヨークのタイムスクエアで広告を出します。

市場価値の管理

NFT プロジェクトの大多数は、時価総額管理の問題を考慮する必要はありません。ほとんどのプロジェクトのすべてにMintできません。Mint が終了する前に、時価総額管理についてあまり話す必要はありません。

市場価値管理とは、主にプロジェクト当事者のNFTの売買行動を指します。
ここにはいくつかのシナリオがあります。

  • トランザクションのロイヤルティはプロジェクトの金庫に入れられ、適切なタイミングでフロアのNFTをスイープ(一掃して購入。BAYC初期よくBOTのスイープの動作がありました。)し、適切なタイミングで売り出します。

  • プロジェクト関係者が NFT の一部を保持し、後でタイミングをうかがって売却します。

  • 株の仕手筋のように大規模な資金で、価格の上昇、下落、または維持を達成するために、ある程度のコントロールを実行します。

商品化、長期的な持続発展

まず、収入とコストを整理し、その中にはプロジェクトを持続的していくためのポイントが含まれています。

  • 一般的な収入源は

    • Mint収入: Mint完成した場合、一般的にかなりの額になります(ブルーマーケットの時期、うまくいくプロジェクトは大体500-2000ETHの規模に達します)。

    • ロイヤリティ収入:ほとんどのプロジェクトのロイヤリティ収入はそれほど多くありませんが、トップ プロジェクトの収入は相当なものであり、Mint の収入をはるかに上回ります。

      • 最近はのFree Mintの流れでは、ロイヤリティ収入がメインになります。そのためには、持続的なプロジェクト運営などは不可欠です。

    • NFT の売買による収入:プロジェクト関係者およびチーム メンバーによる NFT の売買による収入です。上記言及していたNFTの価格コントロールためから得た収入がメインです。

  • 通常の費用は

    • チーム コスト: デザイナー/プロダクトマネージャー/エンジニア/コミュニティ運用メンバー/マーケティングなど

    • 監査費用:するかどうかを検討する必要があります。場合によっては、コンサルタントに相談したり、雇ったりする必要があります

    • サーバーコスト

    • 協力・プロモーション費用:プロジェクト協力費用、有償プロモーションなど

    • ガス代:研究開発/試験/マーケットメイクなどの過程で消費されるガス代

    • その後のコミットメント履行コスト:コミュニティの運営、将来Gamefiなどを約束するとGameの開発費用、将来的にTokenを発行したい場合もかなりのお金がかかります。

プロジェクトを持続的に拡大成長していくには、さらに取り組むべきことは以下になります。

  • 長期的な価値の創出ための活動例

    • 良好なコミュニティを構築し、精神的なコアを維持および開発し、生態学的な拡張を行います。

    • IP開放し、CC0によるユーザーの二次創作を促進でき、IPを中心にしたエコシステムを拡大

    • 派生 NFT を設計し、継続的にリリースし、全体のブランドなどを形成します。

    •  オンラインとオフラインの連携、オフライン活動、周辺のリアル世界での利活用に浸透、各種権利を開発

    • メタバース ブランドになり、メタバースの経済圏を構築



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