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親子でカウンセリングに通って4年

小2のASD次男は、生きのいい魚のようにぴちぴちと床で跳ねて癇癪を起し続けていた。いろんなところに助けを求めたけど、これ以上公的な支援は受けられないと絶望し、藁をもつかむ気持ちでカウンセリングに通い始めた。たまたま車で15分くらいのところに、大学の心理学部併設のカウンセリングセンターを見つけたのだ。

カウンセリングといっても小学2年生なので、プレイセラピー(遊戯療法)という方法、1回50分、2000円。大学院で心理学を学び、心理職を目指している学生がやってくれるので、とてもお安い。もちろん学生と一緒に、大学の先生がフォローしてくれる。

50分間、親子が離れられるだけでほっとしたし、その間、私はほかの人に話を聞いてもらえたのもさらにありがたかった。親子でカウンセリングを受けて4年になる。

プレイセラピーの間に何をやったか、言ったかなどは私には知らされない。次男のはあくまでも次男個人でセラピーを受けているからだ。心理の専門職に次男を定期的に見てもらえるのは私にとっても非常に心強い。

月に2回、4年。その間に夫は亡くなり、長男は大学生になり、次男は6年生になった。死別した後、もっともつらい時期もカウンセリングを受けられたことは幸運だった。

適応障害の私は、つい頭のなかでぐるぐる思考がエンドレスでめぐってしまうけど、カウンセリングで話すことで考えがまとまるし、変化も感じることができた。

次男は、うーん、プレイセラピーの効果もあるのか?成長なのか?癇癪は減ってきたし、精神的な成長もしている。次男にとっても、プレイセラピーは大切な時間のようで、「やめたくない。楽しい」と言っている。

子供はまだ小さいから、話すカウンセリングは無理でも、プレイセラピーは一緒に遊ぶ中でカウンセリングしているようなものだから、もし悩んでいる方がいたら、受けみてもいいかも。すぐに効果を実感!というものではないけど何かしらの糸口にはなるかも。

大学の心理学部併設のカウンセリングセンターは、結構あります。私も大学の存在は何十年も知ってたけど、そこにセンターがあるなんて知らなかったもんなあ。普通に生きてたら調べないしね。

本当はプレイセラピーって、そんなに何年も受けるものではないらしけど(問題が解決したりいい方向に行ったら終わりなので)、次男は発達障害で不登校とか集団になじめないとかいろいろな問題がずーっと解決しないので、まだ通っている。毎年「来年はどうしましょうか」ってセンターの人と話し合うけど「じゃあ継続で」ってなるので、まだしばらくは通えるといいなあと思っている。




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