日々の機微(12) まちづくりとモーニングとナゴバン

昨日の夜の気持ちはブルーでした。
まちづくりのコミュニティに出席し、ポジティブなメンバー、とりわけ自分より若い人に囲まれていると、なんだか自分がネガティブな人間のような、10年前の自分が思っていた未来と大きく異なった世界線に来たような、そんな気がしてしまいました。

ところで大学生の頃、さらに戻って高校生や中学生の頃は何になりたかったか覚えているでしょうか。走高跳で世界陸上出場を夢見ながら毎日練習に明け暮れる中学生だった自分はどこへやら。そこからすると、俳句や創作の世界へのカットインは驚くべき逸脱といえるかもしれません。

いま私が住んでいる松野町では高校生たちがマイプロジェクトに取り組んでいます。

マイプロジェクトとは、自分の経験をベースに何かをやってみるという行動をベースにした自己実現の取り組みです。最近では地方大学を中心に地域づくりの一環としても取り入れられており、私もかつて研修で体験しました。

そのときの資料を見返すと、マイプロジェクトで大切なことは、目標と自分の立ち位置を見失わず粘り強く取り組むこととありました。いま取り組んでいることがすぐに結果に結び付かなくても、一歩一歩、目標を見失わずに取り組まないといけないなと気持ちが引き締まりました。

マイプロジェクトの取り組みのなかでモーニングノートを書くという宿題が出たことがあります。1日3ページ起きたらすぐに何でもいいから書く。これがモーニングノートです。そのときは宿題にもかかわらず何を書いていいか分からず全然つづきませんでした。

昨夜のまちづくりの話を聞いて改めて取り組んでみようかなと言う気になり2年ぶりにノートを今朝更新してみました。


さて、話は昨晩に戻りますが、松野町でまちづくりの中核を担っているのは、名古屋のナゴノダバンクさんです。古い街並みや建物を活用したまちづくりを得意とされています。

ナゴノダバンクは聞き慣れなくても、山口あゆみ『名古屋円頓寺商店街の奇跡』という本を知っている方はおられるのではないでしょうか。むかし、大阪梅田の紀伊国屋書店で平積みされていたこともある本です。そこで描かれているまちづくりの仕掛け人こそ、このナゴノダバンク代表の市原正人さんです。

市原さんは愛媛県でいちばん人口が少なく立地的にも松山から2時間もかかる経済的に不利な松野町に来て、「僕はこのまちのまちづくりをしたいと思った」と語っていたのがとても今日の会では印象的でした。聞いている人が安心できることばを投げかけれるところがすごいなと思いました。

私も前を向いて進んでいきたい気持ちになりました。

ということで、今日は松野町内駅伝大会なので、未来に向けて走ってこようと思います。

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