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no.6 義母の食事をどうするか…

義母の食事のことを考えると、くら〜い気持ちになる。

義母には歯がない、総入れ歯である。かなり前から。
ほかにも、胃腸が弱い、肝臓が悪い、胆石がある…等々の理由から、食事については、同居を始めた当初から細々とした注文を出し、さらには「もっとこう…」と、のたまうところがあった。

それなら「自分で作ればいいじゃん…」

言い方は違うけれど、嫁の私がそのようなことを言うと、義母は「私は体が弱いの、こうなったのは、お父さん(義父)が薄情だったからで…」という恨み言を始める(T_T)
私も初めのうちは、持病のある義母が、少しでも元気になってくれるならと、健気に努力した時期もあったのだ。
しか〜し、頑張れば頑張るほど義母の要求はエスカレートしていく。
あるとき、この人にはそんな気(=元気になろう)など微塵もないのだと気づいた。以来、私は何もしないことに決めた。自分の心を守るためである。

義母が施設から戻ったら、食事の世話はおもに夫がすることになる。おかゆも、おかずも、ミキサーにかけ、誤嚥防止のためトロミ剤を混ぜる。これを1日3回、毎日となると、かなり大変だ。気持ちに余裕がなくなるのは目に見えている。不安だ。
持続可能な介護を目指すためにも、負担はなるべく減らさなくては。

今どきの介護食に、今さら驚く!

以前、介護施設の給食の仕事をしている知人から、施設の食事はスチームオープンを使って加熱するだけで、調理はしないと聞いたことがあった。

どのようなものかというと、食材をミキサーにかけて、調理をし、魚であればサカナの形に成形し冷凍する(多分)。
副菜も添えられ、ワンプレートの献立になっている。それをスチームオーブンで温めるらしい。
もしかしたら、家庭用のもあるかもしれない。ネットで検索してみると、お〜、あった〜!!おままごとみたいに見える。
しか〜し、た、た、高い。
1食あたり666円(税込)
1日3食だと30日で90食だから、666円×90=59,940円!
3食のうち2食だけにしても、39,960円!
これは、おかずのみの値段だから、主食は別にかかる。
そう言えば、施設の食費も毎月65,000円くらいかかっていた。高かった(泣)
良いものなのだろうが、これは価格面で無理だ。それでも、手作りは最小限にしたい嫁は悩む…

そして、最終的にたどりついたのが、以下の3点。
①キューピーやさしい献立
 かまなくてよい12種
 (レトルトパック)
②キューピージャネフゼリー飲料 
 りんご、もも、ぶどう
 (果汁をジュレ風にしてある)
③ネスレアイソカルゼリーハイカロリー
 カップの水羊羹くらいのサイズ
 (1個あたり150カロリ) 

①②③はドラッグストアでも買える。
どれも1個当たり税込で180円くらい。
(食品なので税率は8%)
Amazonで定期購入すると、10〜15%割引になる。
何より、キューピーのやさしい献立シリーズは、ちょっとなめてみたけど、かなり美味しい。風味がすごくよい。
温めて食べるタイプだけど、そのままでも食べられるので、災害時にも使える。

キューピーというと、マヨネーズとかドレッシングのイメージしかなかったけれど、私の知らないところで、ものすごく、ものすごく頑張っていた!!
※表現力が足りなくてごめんなさい汗

キューピーさんととネスレさんに感謝なのである。
これなら、なんとかやっかいけるかも…と、かなり、気持ちが楽になったのであった。


在宅介護*観察日記『義母帰る』


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