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人生の分岐点

こんにちはpanです。9日目。

以前、遅刻をしてきた生徒が、
「向かい風が強すぎて。。。」
というとても気の利いた言い訳をして
その日のヒーロになってたなぁ

約1週間以上ぶりの投稿をするにあたって
何かいい言い訳がないかを考えてたら、
そんなことを思い出した、
ストックがとことん底をついてきたpanです。よろしくです。


ストレス


今、時期的に塾では春期講習というのを行ってまして、
入会、退会にハラハラさせられる場面が多々ありまして。

今回は入会を迷っている生徒のお話です。

今、通っている塾があって、
そこはとっても過ごしやすく、友達も先生も好きで、
だけど、受験生を迎えるにあたり、このままでいいのか?
を改めて問うて、試しに私の勤めている塾を訪ねてみた
とのことでした。

普段通っている塾とは違い、
難易度もかなり高く、しかもいつもと違う環境
つまりアウェー
の環境でのお勉強。

子どもにとっては、環境が変わるというのは
思いのほかストレスがかかり、
トイレの場所が分からないことだけでも
不安要素が増えてしまうんです。
そんな中、いつもより難しいことに挑む生徒。

たった5日間ではありましたが、
十分すぎるほどの頑張りを続けて、
あっという間にその場にも慣れ、
多少なりともはじめましてのクラスメイトとも
コミュニケーションも取れ、
肝心の勉強も必死で食らいついてきました。

本当によく頑張りました。


分岐点

ただ、初日2日と通っている中で、
やっぱり普段通っている場所への愛着も改めて
実感し、心の中では
「ひとまず通常に戻ったら、いつもの塾に戻ろう」
と決めていたとのこと。
(2日後が終わっての途中経過のお電話での母談)

ところが、その牙城を揺るがす出来事があり、
5日目に行った、春期講習のまとめテストで、
得意の算数では成果が発揮できたものの、
国語では惨敗し、家に帰って大泣きしたとのこと。

「本当によく頑張っていました。」
と5日間の様子を電話にてその子のお母さんにお伝えしたところ
5日目のテストの結果のあとのその子の様子を教えてくれました。

そして、
「実は先日、講習会が終わったら、もとの塾に戻るとお伝えしていたのですが、
今、非常に迷っておりまして。」
と、5日間のその子のさまざまな心の揺れの経緯を教えていただき、
そして今、分岐点を迎えているとのこと。

迷うときはとことん

人生において、どんな人にも2択や3択を迫られるような
分岐点は必ず訪れて、
そのたびに、どっちに進むのが正解なのか。
どっちに行くことが後悔のない選択なのか。

そういうことって山ほどあると思います。

迷うということは、
その当人にとっては何かをはかりにかけたときに
同じくらい大事なことで、
どちらも捨てがたい。
どちらかを選ぶにはどちらかを捨てなければならない。

受験生なんだから、
合格するために必要なことを冷静に考えれば分かるじゃん
という簡単な話ではなくて、
当人からすると、
受験も大事だけど、
今の自分が通っている大好きなクラスメイトや大好きな先生
も同じくらい大事なんです。

営業的な側面で語れば、
受験生として必要なことは友達ではなくて、
苦手とする国語を克服することであり、
今後の人生を左右するかもしれない大事な1年間を
送るのに適した環境の答えは出てるでしょ?
という立場に立って説得にかかることも簡単。

でも、
私はそれだけ大事なことなんだから、
とことん迷ったらいいと思う派です。

というより、迷うこと自体が人生においてはとても

有意義なことであり、大事な大事な場面だと思うんです。

納得感

そしてなぜ迷うのかをさらに深堀りする。
何かを選ぶということは、何かを捨てることも時には必要。

数学にて場合の数という単元にて似たようなことを思い出します。
5人から3人選ぶ場合の数は?
といういわゆる「組み合わせ」の問題。
5×4×3÷(3×2×1)=10(通り)
これにはもう一つの側面があり、
3人選んだその瞬間に、
同時に選ばれていない2人も選ばれている。
5人から2人選ばれない人を選ぶことと同義。
だから、5人から選ばれない2人を選ぶ場合の数は
5×4÷(2×1)=10(通り)

何かを選ぶということは、
何か選ばないことを決めるということも発生している。

受験云々だけではなく、人生において
選択する
ということは選択しないものを決めるということでも
あるんだと思います。

私の持論では、
どちらかを迷う時点で、どちらに進んでも正解と言えば正解
と考えます。
ただ、そのときに大事なのは、
多くの周囲からの意見もありますが、
最後の最後は当人の納得感だと思っています。

理屈は分かっているけど、感情が許さないこともあります。

だから理屈も感情も全部クリアして、

納得する

プロセスことが人生の分岐点においてとても大事な要素になると思います。

選んだ先で都合の悪いことはざらに起こる

何かを選択したところから、
新たな生活がスタートする。
選択した道が正解か不正解かが大事なのではなくて、
「自分で選択した」
という事実こそが大事。

どちらの道を選んでも100点満点なんて人生は用意されているはずもなく、
選んだ先で自分にとって都合の悪いことはざらに起こる。

だからこそ、その新たな道を選ぶプロセスにおいて
「自分が」選択した
という事実がとても大事になってくる。

自分が選択したからには、
その先の人生にもちゃんと自分で向き合うことをし、
都合の悪い事実からも、何かを学び、成長する。

そして当然、まだ子どもだから、
危ういことだってある。
でも、危うい道も時にはあえて歩ませてあげる
お父さん、お母さんの見守る姿勢も大事。
だから選択させてあげる。
自分の意思を尊重させてもらえるから、
自己肯定感もちゃんと身に着く。

ようこそ


そんなこんなで、
今日、報告があり、
その子は私のいる塾で新たな生活を送る決断をしたそうです。

一緒に頑張ろうね。

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