見出し画像

読書記録「此の世の果ての殺人」

江戸川乱歩賞を獲った小説ですね。

もうすぐ隕石が落ちて、地球が終わる、みんな死ぬのがほぼ確定、という、絶望的な設定。

生きる意味が根底から無くなってる状況で、人はなんの為に生き、何を思い、何を果たすのか。

殺人事件を追う、メイン登場人物の二人の女性が対照的だけど、とても良い相性で、最後まで一緒に過ごすことができて、友情のようなものも感じ、最後は少し救われる。
いや、救われないwでも、なんか爽やか。

と、言いつつもここからは辛口感想w

伏線がちょっと弱くて、何度もページをもどって確認みたりして。回収もできてたのか?そもそも伏線になってたのか?とか。
犯人は、意外かというとそうでもなく、なんか動機もよくわからん。
ラストも妙に軽くて、爽やかと言えばそうだけど、世界の終わりにしては薄い、かなぁw。

やっぱり今まで読んできたベテラン作家さん達と比べてしまうと、致し方なし。

とか言ってみたものの、充分楽しく読めました。

世界滅亡の感じの表現はすごくリアルに想像できたし、こういう世界観は大好きですので満足です。


次読もうと思っているのは、「52ヘルツのクジラたち」です。また感想書きたいです。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?