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3Dプリンターを使ってボードゲームをアップグレードしてみた(前編)
ぱんどりです。
ボードゲームのコンポーネントって見てるだけでも楽しくて、つい時間を忘れてしまいますよね。私も大好きです。また、有志によるファンメイドのコンポーネント等もあり、標準のものと差し替えることでよりゲームへの没入感が高まったりもします。
今回は「3Dプリンターを使ってボードゲームをアップグレード」に挑戦!
・・・の前編として出力してみた時の記録です。
※今回のトライはあくまで「遊び方の1つ」として挑戦してみました。後述のサイト等は自己判断のうえでご利用いただければと思います。
背景:ROOTの立体コンポーネントが気になった
全プレイヤーが異なる能力の派閥を使い、森の覇権を奪うゲーム「ROOT」。
我が家では子供たちも含め皆のお気に入りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693834051703-YzRUt77wR0.jpg?width=800)
Twitterのフォロワーさんのプレイツイートをみていると、見慣れない立体のコンポーネントがちらほら。3Dプリンターの非公式コンポーネントがあることを認知。
そこそこいいお値段もするので、コスト削減する方法がないか取り組んでみた、というのが今回の背景です。
思考:入手方法を模索する。
幾つか入手方法を考えてみました。
EstyやEbayで購入する
3Dプリンターを使って自分で出力してみる
その他
1の方法は定番の方法ですね。ただ、送料がなかなかにお高いのでちょっと躊躇うレベル。
そのため、まずは2ができないか検討しました。
準備:モデルファイルを入手する。
3Dプリンターを使うのは初めてのぱんどり。
ネットで調べながらSTLファイルがあれば行けそう、ということを学びました。
行き着いた先はこちら。どちらも様々なクリエイターさんが3Dモデルを公開されているサイトです。モデルデータや製作例をみているだけで時間が溶けます。とても楽しい。
Printables.com
MyMiniFactory
ゲームタイトルで検索すると結構色々なモデルがあります。好きなもの・好きな組み合わせを探すのも楽しみの1つ。
試行1:3Dプリンターを借りる。学ぶ。
STLファイルを入手できたので、出力に移ります。
ただし、3Dプリンターを置く場所のない我が家。近隣で有償にて借りれるスペースがあったので初心者講習を受けつつ出力しました。
以下は5cm x 5cm x 5cmのオブジェクトになりますが、これで約1時間半くらい掛かりました。この日は半日かけてこのお城の他に小さなトークンを10個くらい作って終了。
流石に何日も掛けてトライするのは現実的ではないですね。
(それでも出力されていく様を見届けるのは少し楽しかった)
![](https://assets.st-note.com/img/1693835069249-pflXDB2Ijw.jpg?width=800)
某⚪︎ンデレラ城に似ている様にも見えますが、気のせい。
試行2:海外の工場にお願いしてみる。
自分でやるには時間もコストも掛かりすぎる。ということで、次は出力代行をお願いすることにしてみました。
国内は大手だと1個ウン万、個人の方にお願いしてもちょっとコストオーバーなので、海外までスコープを広げて利用した先がこちら。
Craftcloud
モデルファイルと使う素材・色等を条件にして世界各国の工場が「幾らで出力+送料これだけでXX日でやるよ〜」とオファーを出してくれます。
以下、使い方です。
1. 出力して欲しいモデルと数、方式を登録し、素材を選びます。
素材はPLAやPETGが低価格・コンポーネントにも向いているとおもいます。
出力方式はFDMが安価ですが、少し積層跡が見えます。SLA (光造形)は表面が綺麗になりますが、コストがFDMよりも掛かります。
日数や予算の絞り込みができるので、ちょうど良いオファーを探します。
![](https://assets.st-note.com/img/1693836410991-daHqNDcNyW.png?width=800)
2. オファー先が見つかったら、加工の設定を行います。
表面加工が必要な場合はSandedを選びますが、結構お高いのでStandardを選びました。
また、Infillという項目で「立体の内側をどの程度樹脂で埋めるか?」を設定できます。パーセンテージが上がれば上がるほどみっちり埋まるので、高くなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1693836582063-DqjyeqPOVs.png?width=800)
3. 出力する際の樹脂の色を決めます。あんまり使われない色だとコストに跳ねてきます。私の場合は後で塗装するつもりだったので、コスト優先にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693836422793-m2glaJjS9a.png?width=800)
4. オファー内容が出揃ったので、必要日数とコストが算出されます。
最低価格を出してきた工場とCraftcloudのおすすめ工場が出てきます。
今回はスロバキアとルーマニアの2択でした。
下の方に他の選択肢もあるので、2択以外を選ぶ場合は見るのも良いと思います。
私はおすすめ工場の良さがあんまりよくわからなかったので、最低価格(スロバキア)で決定しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693836442888-70ATgBivqJ.png?width=800)
5. 注文内容のサマリと決済になります。
私はクレカ直入力を避ける目的と買い手保証制度を適用するため、Paypalを使いました。
※決済金額が10%オフになるコードが作れたので貼っておきます。
REFFQ75UJGH
![](https://assets.st-note.com/img/1693836431130-Jr3pdowve4.png?width=800)
結果と所感・まとめ
8月21日にオーダー完了し、到着が9月4日でした。
ちょうど2週間くらいで国際郵便(書留)にて届きました。
思ってたよりも早いな〜という感覚。
![](https://assets.st-note.com/img/1693835052656-2rUDRAz4OO.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1693835052311-lvF4Ow2PfX.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1693835053173-ZvbApAHsew.jpg?width=800)
所感
バリはほぼなく、出力ミスのオブジェクトもなく満足できる結果だったと考えています。梱包もオブジェクトが破損しない様丁寧に対応されていました。ただ、あくまで「今回選んだ先の工場の対応がよかった」という結果論でしかない為、依頼したものが正しく届かない可能性・リスクがあるということを認識した上で利用する必要があると思います。
まとめ
モデルファイルを公開してくれているクリエイターさんに感謝。そして可能な限りサイトからチップ等で支援しよう。
餅は餅屋。全部自分でがんばらずに、海外も含め得意な人に頼むことで、コストも時間も抑えて目標が達成できる。
次は塗るのがとても楽しみだ!そしてもっとボードゲームで遊ぶぞ〜〜〜〜!
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