マガジンのカバー画像

一冊・一本・一曲・一回

7
よんだもの・みたもの・きいたもの・いったところの感想を綴ります。
運営しているクリエイター

2017年4月の記事一覧

kissとかhugとか

kissとかhugとか

目の前を外人のガタイのいい男性が満面の笑みで横切っていった。
何事かと思ったら、彼を待っていた奥様とまだ小さい赤ちゃんのもとにかけよってただいまのキスをしていた。
「ただいま〜ハニ〜」「今日もお仕事お疲れ様」「いい一日だった?」そんな会話が聞こえてきそうである。

「いいなぁ。」と心の声が漏れそうになった。

キスする相手がいることに対する「いいなぁ」ではなくて、外国人特有のいやらしさのない身体的

もっとみる
『百円の恋』感想

『百円の恋』感想

痺れる一本ってある。

得体のしれない鳥肌が身体をぶわぁ〜って駆け抜ける感じ。

後半から、ぶわぁ〜が止まらない一本。

勝ちを知ってしまって、勝つことの快感から逃げられない「バナナマン」さんこと新井浩文さん。
ずっと焦燥感・劣等感を抱えつつも知らんぷりしてる一子さん。

しかも、その演技に説得力がありすぎる。この一本に、一子さんと同じくらい、いやそれ以上に命燃やして演じていらっしゃったんだなぁと

もっとみる
「むすびや」のおむすびとうちのおにぎり

「むすびや」のおむすびとうちのおにぎり

穂高明さんの『むすびや』を読み終えた。

心優しい主人公が、両親のやっているおにぎり屋さんで働きはじめて、色んなことを学び成長していく姿が周りの人の成長と一緒に描かれているお話である。

この本を読んだ後は、本当に手作りのおむすびやさんに行きたくなってしまうようなそんな本。

おむすびというとなんだか、ちゃんとしたお料理のような響きがあるけれど、おにぎりというと一転して家庭の味に思えるから不思議だ

もっとみる