長月|ながつき|夏で秋で冬。冬瓜。
九月のはじまりです。近年は、夏と秋の境が曖昧になって、まだまだ暑い日が続いています。
立秋は迎えたものの、こうも暑さが続くと疲れてしまいますね。
今回のテーマは、季節の野菜、冬瓜です。
冬瓜は、名前に冬と付きますが、旬は夏。
丸ごと保存すると、冬まで持つことから名前に冬がついています。
しかし、俳句の世界で冬瓜は秋の季語。
……夏、秋、冬、と背景にひとクセ。
とはいえ、クセがあるのは名前だけ。夏の疲れた身体に、ほっとする。さっぱりとした味わいです。
包丁を入れた時のシャキッとした瑞々しさ。
白い肌に、皮を剥いたところの翡翠色の美しさ。
その透明感を崩さないように、薄味でお出汁をきかせて煮込みます。
冷やして食べれば、目にも涼しく、ひんやりとろりとした食感は身体にもお疲れ様と言ってくれるよう。
今月もほどよく、自分をいたわってまいりましょう。
九月の季節のこよみ
八日 白露
九日 重陽の節句
十八日 敬老の日
二十日 彼岸
二十三日 秋分の日
二十九日 中秋の名月
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