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きっかけのエスプレッソマシン

10月1日、おかげさまでオトナリ珈琲実店舗がオープンしました。
(トップの写真撮影は西野あゆみさんです)

これまでご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。
オープンして2週間、すでに何度も来てくださる方々もいらっしゃって、ありがたく、嬉しく思います。

軌跡を文章にのこしたいので、今からひとつずつ書いていきます。

きっかけのエスプレッソマシン

お店をやろうと思ったきっかけは、エスプレッソマシンでした。

オトナリ珈琲で今使用しているマシンはチンバリ(LA CIMBALI)というイタリアのマシンで、これは本郷の珈琲FAROさん(元faro coffee&catering)から譲っていただいたものです。

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上野のルートブックスの横にピザ屋さんがありました(2021年3月閉店)。現在場所を変えて営業予定だそうです。
とても美味しいピザを出すお店で、そこのナポさん(ナポリのナポさん)が、2020年秋「エスプレッソマシンいりませんか?」と声をかけてくれました。

「珈琲FARO」さんがエスプレッソマシンを買い換えるとのこと。すぐに連絡をとって、譲ってもらいました。

私の好きで、得意なコーヒーはエスプレッソ系のドリンク(カフェラテ・カプチーノなど)です。
お店をやるには「エスプレッソマシン」「エスプレッソ グラインダー」が必要です。安くても合わせて100万以上するそのマシンたちを手に入れ、物件を取得するという点でハードルの高さを感じていました。

ネックだった大きな問題点をひとつ解消し、そこで「お店をやろう」という決意になりました。

マシンへのこだわり

コーヒーの話になりますが、わたしはマシンにほとんどこだわりがありません。
同じマシンを買っても、個体によって微妙な違いもあります。グラインダーは歯が磨耗していきますし、その時その時でベストな抽出を作り出すのはいつでもそれを使いこなした人間です。

また、inputができなければoutputができるわけがない というのが自分の基本的な考え方で、
コーヒー(この場合はエスプレッソ)の味をより理解・解読できる舌を持っていれば、美味しいエスプレッソコーヒーがいれられるということだと思っています。
それは高いエスプレッソマシンを買うことよりもずっと本質的なことです。

弘法は、筆を選ばなかったり、誤ったりしていますが、
私は弘法よりも駒込でお世話になっていたキッチンKの柴田さんがおっしゃっていたという、「道具は良いものを使う」という言葉を心に持っています。
たしかにキッチンKさんの道具は手入れされていて使いやすそうでかっこいい。それに美味しい。

ただ、「良いもの」でいうと、エスプレッソマシンは機能について大差ないと思っています。
細かいことを言い始めたら色々あり、例えば大会で優勝することを目的にしたらそこを見ていかなくてはなりません。
しかし私は大会で100点のコーヒーを出すことも、店舗で毎日80点以上のコーヒーを出し続けることも等しく尊くて難しいと思っていて、ただ後者を目指していきたい。

80点以上のカフェラテを出すために、必要なマシンとしては中古のチンバリは十分です。
チンバリは私が初めて触ったマシンでもあるので、思い入れもあります。

設置していただいた際に致命的な破損が発覚し、修繕しないと危ないようなので、修繕費を貯めています。笑



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