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本当に、自分1人でそんなに稼がなきゃダメなんですか?

昨年(2023年)10月、「なぜ情緒不安定女子は稼げないのか〜お金を手に入れる自分になるために〜」という記事を書きました。

この記事に「稼げない原因を作る『自分』の特徴」を7つほど挙げたんですけども、本当はここにあわせて挙げる予定だった8つめの特徴があるんです。

それは、
“他人(特に男性)に頼りたくない自分”
です。

これは情緒不安定女子に向けての記事なので「特に男性」と書いているんですけど、異性に頼れない人のほうが多めというだけで、同性のほうが頼りづらい人もいますね。

私のカウンセリングに来られる、感情が暴走して困っている女性(主に既婚者)のかたがよくこんな話をされるんです。

「今は収入をほとんど夫に頼っている状態なので、私も働かねば」

「私に稼ぐ能力がないので、夫は私を下に見ている。だから早くたくさん稼げる自分にならねば」

「夫は高級取りという訳ではないので、私も早く仕事をすべき」

上記は夫に向けての話ですが、実家の家族に向けて同じようなことを言う人もいらっしゃいます。

ちなみに私自身もずっと、
「私が稼げる人間じゃないから、実家の家族は私を下に見ている。
稼げる人間にならなければ、私の意見は聞いてもらえない」
と思っていました。

お金を稼ぐことは悪いことではありません。
仕事をすることも大事なことです。
だから「働かねば・稼がねば・仕事すべき」と思う気持ち自体は、別に間違いじゃないんですよ。

しかし、情緒不安定であるとか感情が爆発しやすいとかすぐ自分を責めるとかすぐ死にたくなるとかの悩みがあるのだとしたら……
おそらくその悩みには「働かねば・稼がねば・仕事すべき」などの“せねば&すべき思考”が一役買っています。

実際、心の悩みを解きほぐす一番簡単な方法は、自分の中にある「こうであるはず、こうせねば、こうするべき」をまず疑うことです。

私のカウンセリングへ相談にいらした女性や、過去の私と似たようなことを考えるあなたに問います。

「それって、本当にそうなんですか?」
「本当に、自分1人でそんなに稼がなきゃダメなんですか?」

今日はそんな話です。

◆「稼がなきゃ」と「働きたくない」の板挟み

これは私が実際に、収入が激減した時の話です。
そもそも自営業・フリーランスなんてものはなかなか安定収入になることが難しく、今月の利益が先月の5倍なんて時もありますし、逆に5分の1になることだってあります。

それが月単位でコロコロ変わって最終的にトントンになるならまだいいのですが、1年単位で上がり下がりがあることもあるのです。
新しいチャレンジをした時などは特に。

私は収入が激減した時、めちゃくちゃ焦っていました。
パートナーだって高級取りな訳じゃない、私が充分に稼がないとこの生活が維持できない。早くなんとかしなきゃ、と。

しかし何で収入/利益が一気に下がったかというと、長く付き合った取引先やお客様とのやりとりで精神的にかなり疲弊してボロボロになり(そうなったのはそもそも自分が我慢しまくっていたせいなのですが)、「働きたい」という意欲が枯渇してしまったからです。

その他にもショッキングな出来事が重なり、「早く稼がなきゃ」という気持ちと「もう嫌だ、働きたくない」という気持ちの板挟みで身動きが取れなくなっていました。

その時点ではもう自分の精神障害は寛解していたので、パートナーに対して理不尽な怒りをぶつけるということはなかったです。
けれども、精神的に限界が来てしまい、大泣きしてしまいました。

パートナーは私に言いました。
「もう働きたくないの?」と。

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