二次創作をしていると他人と比較ばかりして疲れちゃう人へ
元々クリエイター向けの悩み相談はお受けしていたのですが、最近「プロになりたい」というかただけでなく「二次創作活動で悩んでしまう」という方のご相談も増えてきました。
たぶん私が2022年から同人活動を始めたからですかね。
私は二次じゃなくて一次創作のほうの同人なんですけども。
とはいえ昔はバリバリの二次創作作家でしたんで、人と比べる気持ちも落ち込む気持ちも疲れる気持ちもわかります。
※下記記事参照
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(なお、トップ画はエッセイ漫画用に描いた荒木飛呂彦先生オマージュなので、ジョジョの同人は一度もしたことがありません。あしからず)
なので今日は二次創作で疲れちゃう人からよく聞く、「神絵師や人気作家と比べてしまう」をテーマに記事を書こうと思います。
◆神絵師は人に元気や勇気や希望だけを分け与えているわけではない
神絵師の人がこの記事を読んでいらしたら申し訳ないんですけど、表題の通り、神絵師は人に良いものばかり与えているわけではありません。
「こんな上手い人がいるなら私なんかが描いたって仕方ない……」
「あの人みたいに上手く描けない……死のう……」
という絶望と恐怖と悲しみも多くの人に与えています。
神絵師の人は「いやそんなこと言われても知らんし！！！！！」と思うでしょう。その通りです。
私も「最近巴さんがキラキラ活躍していて落ち込んできました」とか言われても、「知らん！！！！！！！！(おいでやす小田の言い方で)」と思いながら活動をしています。
知らんくても良いのですが、現実としてはそうなのです。
絵でも文章でも何でも、異常に上手くて人気のある人は、喜びと幸福と共に「じゃないほう芸人(同人作家)」のみなさんに悲しみと絶望を叩きつけています。
ところで一方、神絵師ほどの画力はなくとも、キャラへの愛情に溢れた絵や作品をつくっている人はどうでしょう。
その人に対して、口には出さずとも「この程度の画力で……」と思ってしまう人はいるでしょう。
が、しかし、同時にこう思う人もいるでしょう。
「私も、描いてもいいのかも」
それは、希望です。
神絵師は「私なんかが描いちゃいけない」という絶望を与えますが、つたない画力で描いている人は「私にも描けるかも、描いていいのかも」という希望を与えるのです。
つまりですね、神絵師もそうでない絵師も、希望を与えることは同じなんですよ。
神絵師でなくとも、二次創作やってもいいと思いません？
人に希望を与えられているんですから。
◆そもそも一番したいことって二次創作？
「神絵師と比較して自分の下手さに落ち込んじゃってつらい」という人に毎回突っ込んじゃうんですけど、そもそも一番したいことって二次創作なんでしょうか？
「上手くはなりたいけど上手くなるための勉強とか練習とかはやる気が起きない」という人もちょくちょくいらっしゃいます。
それは才能やセンスがないとか努力できないといった汚点ではなくて、そもそも絵を描くことや字を書くことが第一目的じゃないからだと思うんですよね。
あなたがしたいのは、本当は何か別のことなんじゃないですか？
たとえば私の場合、本当にしたいのは二次創作じゃなくて「自分のオリジナルキャラで一次創作の漫画を描きまくること」でした。
もっと言うと、自分の言葉や漫画によって過去の自分みたいにクヨクヨしている人へメッセージを送ることが真の目的だったので、別に神絵師にならなくても良かったんですよね。
漫画を描く上である程度の画力はあった方がいいので、勉強や練習はしましたけども。
神絵師になりたい人は、もうそれが目的なので、しのごの言わずにやるというか、なんかもう勝手にやる流れになるんですよ。
あなたがそうならないのは、あなたの真の目的を叶えるために、それが別に必要じゃないからです。
好きな作品を通じて、単純に人と繋がりたい。
好きな作品について、同じ趣味嗜好の人同士で、萌え語りしたい。
自分なりのキャラクター解釈を突き詰めて、とにかく吐き出したい。
などなど、人によって「真の目的」は色々あるはずです。
もちろん上記以外に、あなただけの真の目的もあるでしょう。
しかし人々はその真の目的を「二次創作(同人活動)をしなければ叶えられないのでは？」と盛大に勘違いし、本当はそこまで絵や文を上達させる情熱もないのに、神絵師や神作家を目指して玉砕するのです。
あなたのその目的は、同人イベントに出たり、SNSに二次創作作品を投稿したりしないと、本当に叶わないんですか？
本当は何か他に方法があるのに、見つけていないだけではないでしょうか？
二次創作に限らず、人と比較して落ち込む時って、「本当はやりたいことから逃げ出している時」がけっこう多いんですよ。
私もいまだに他人と比較して嫉妬して「ギイイ〜！」となることがありますが、そういうとき「本当にやりたいこと」に気づいて集中し始めると、比較も嫉妬もおさまります。
てなわけで比較して落ち込んで疲れている人は、pixivやTwitterで神絵師の絵を見たり神作家の文章ばっかり読んでいないで、自分の本当にやりたいことを探す心の旅に出るのをおすすめします。
ひとりでできない人は当カウンセリングへどうぞ（宣伝）。
ではごきげんよう、さようなら。
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