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幸せになれない「尽くす女」が、「与える女」に変わって幸せになった話

恋愛に限らず幸せになるコツは、「奪う」思考をやめて「与える」思考になることです。

しかし「与える=尽くす」ではありません。
むしろ「尽くす」は“奪う思考”なのです。

尽くしているのにうまくいかないのはなぜ?

尽くす女が幸せになれないのは、無意識に見返りを求めているからです。「ここまでやってあげているんだから、私の望み通りに動いてよ」ってことですね。

いきなりきびしいことを言っていますが、「尽くす女」の気持ちはわかるんですよ。わたしも以前は全開バリバリの「尽くす女」でしたから。

「見返りなんていらない! わたしは自分の全てをかけて、相手に与えようと思ってる。なのに、いつも尽くしすぎて、重たくて捨てられてしまう…」という方は、いったい何が“重い”のでしょうか。

「尽くした先に大きな見返りを求めているのが透けて見えている」
から、重いのではないでしょうか。

わたしも自分が尽くしてる最中はまったく気づかなかったんですけど、本当はめちゃめちゃ見返りを求めてました。

「一生わたしを愛し続けて欲しい」
「一生わたしを裏切らないで欲しい」
「ここまでしてるんだから、それ相応の何か(愛情とか結婚とか)を返してくれるよね?」

となっていました。

自分がやったことと同じくらいの見返りを求めながら尽くしてくる人、平たく言って「怖い」のです。

重いのは「尽くすこと自体」じゃなくて、「本当は見返りを求めていること」なんですよね。

「いやいや、見返りなんか絶対に求めてないし!!」という方は、無自覚なほうがより怖いので、お願いだから早く気づいてください。
愛に気づいてください。(ペニシリン)(若い方には伝わらなさそう)

「尽くす」と「与える」の違いは何か

相手にいつも「与える」ことを考えられる人は強いです。
「尽くす」じゃなくてね。

「尽くす」というのは自己犠牲的なんですよね。
自分の身を削って、相手に何かをしてあげる。

一方「与える」というのは、自分を犠牲にしないんです。

自分の身を削るんじゃなくて、自分がたくわえている「幸せポイント(パワー)」を相手に分け与えている感じ。

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「与える」人は自分で自分のご機嫌とりができるので、誰かにご機嫌を取ってもらったり、「見返り」を求める必要がありません。

「尽くす」人は自分で自分のご機嫌が取れないのです。自分の都合で不機嫌になり、それを処理することができません。
だから「自分の不機嫌を誰かに何とかして欲しい」し、「相手から愛情を与えて欲しい」のです。いつも「奪う」思考なんです。

自分で自分をご機嫌にできない人は、相手から愛情をもらったところで、
永遠に満たされません。
「もっともっと」って欲しがるばっかりです。

穴の空いた容器に水を注ぐようなものです。
どれだけ注いでも、いっぱいにはならないですよね。

「尽くす女」をやめるために

「いつも、つい尽くしすぎてしまう。でももう幸せになりたい。尽くすのをやめたい」という方がするべきことは何か。

大切な人にしてあげられることを、自分にしてあげてください。
どちらかというと「恋人」よりも、「本当に大切な友達」とか「お世話になった人」とかの方がいいかもしれませんね。
人間が誰も大切じゃない人は、「ペット」でもいいです。

大切な人においしいごはんを作ってあげられる人は、自分が一人の時も、自分のためにおいしいごはんを作ってあげてください。

大切な人に高価なプレゼントができる人は、自分に「高いからガマン!」って言わずに、自分にも高価なプレゼントをしてあげてください。

大好きなペットを喜ばせたり楽しませたりしたい人は、自分がどんなことで喜ぶのか、楽しめるのかを考えてみてください。

自分で自分を大切にするクセをつけると、いつの間にか「尽くす女」から「与える女」になれています。

「尽くす女」が自分を大切にできないのは、

・自分のことが大嫌い
・幸せになるのが怖い(今までの人生と変わるのが怖い)
・親に大切にしてもらえなかった(親の真似をしている)

などの理由が考えられます。

わたしも「自分なんか大事にしたくない!! こんな自分イヤだ! 嫌い!」と自分の身を削ってばかりいましたが、そんな自分と向き合って今があります。

どうしてそんなに自分を嫌いになってしまったのか?
幸せになるのがどうして怖いのか?
わたしが一番求めているのは何か?
いろんなことを必死で考えました。

“自分を大切にすること”を拒否する自分自身をなだめてなだめて、がんばって大切にして、今は「与える女」になれています。
おかげでパートナーと平和に仲良く暮らせるようになりました。あんなに怒鳴り散らしたり大暴れしたりしていたのに……(遠い目)。

人はいつからでも変われます。あなたもきっと、「尽くす女」から「与える女」になれます。だって「人に尽くせる」のは、そもそも「与える才能」があるからなので。

ごきげんよう、さようなら。

※この記事は2019年8月28日に自ブログで書いた記事を、2021年の自分の感覚で加筆修正したものです。

「尽くす女」の時に私が患っていた精神疾患に関する記事はこちら


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