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境界性パーソナリティ障害

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境界性パーソナリティ障害(BPD)関連の話を書いた記事をまとめています。当事者さん向け・周囲の人向け色々あります。
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#コラム

生理とPMSと戦った軌跡(2)毎日号泣していて命の母ホワイト飲んだ編(2020年)

オリジナル記事掲載日:2020年2月28日 久しぶりにPMSで死にそうになった、 というか全員殺しそうな勢いの 精神状態になりました。 なので、PMSについて 改めて記事を書こうと思います。 (PMSが何なのかは後ほど説明します) PMSは女性特有の話ですが、 「1ヶ月のある時期、急に彼女(妻)が 猛烈に不機嫌になったり おかしくなったりする」 と悩む男性陣も読んだらいいかと思います。 PMSとは何なのかPMSとは月経前症候群と呼ばれる症状です。 月経は女性にしか起き

試し行動がやめられないのは、過去もらえなかった愛情を「今」もらおうとしているから

愛情の試し行動(行為)をしてしまう 境界性パーソナリティ障害 (または、類似症状の精神疾患) の人は、なぜそれを 「いけない」と思っていても やめられないのでしょうか? 「あのとき欲しかった愛情」を 「あのときの子供のまま」で ずっと欲しがっているからです。 * * * note移行前のブログで、 人気1位2位記事は こちらの2つでした。  ↓ 境界性パーソナリティ障害の「試し行動」を止める対応とは? 境界性パーソナリティ障害の彼女は「試し行動」をする 別に相手が境

「そのままのあなたでいいよ」って、こんなに苦しいのにそのままでいい訳ねーだろと思っていた

オリジナル記事掲載日:2020年8月23日 現在わたしは30代後半なんですけど、 10代〜20代は特にとにかく 生きづらくて苦しくて、 早く何とかして 変わらないといけない、 と思っていました。 「そのままのあなたでいいよ」 という言葉に 「こんなに苦しいのにそのままで いい訳ねーだろ」 と思っていたし、 「止まない雨はない」 「明けない夜はない」 とかの言葉も大嫌いで、 「自分のとこだけ雨が やまない気がするから 苦しいんだろうが」 とか 「自分だけ永遠にこの夜の中に

境界性パーソナリティ障害の人を治す対応はあるのか

オリジナル記事掲載日:2020年4月21日 現在「境界性パーソナリティ障害」で 検索すると、かなりの高確率で わたしの記事がヒットするそうです。 お陰様でほぼ毎日 「境界性パーソナリティ障害の 症状を治す対応を教えて欲しい」 というご相談を受けるのですが、 今以上悪化しない対応はあっても、 「“治す”対応はありません」。 あなたのまずい対応のせいで 彼氏(彼女)や配偶者や 息子・娘さんの症状が 悪化の一途をたどっている 可能性はあるので、 「これ以上悪化しない対応」は

女性に多い、「実績があるのに自信が持てない」インポスター症候群

オリジナル記事掲載日:2021年1月27日 「実績が何もないから 自信が持てない」という人は 多いですよね。 しかし 「実力や実績があるにも 関わらず自信が持てない」 悩みに苦しんでいる人もおり、 その症状は 「インポスター症候群」 (インポスター・シンドローム) と呼ばれています。 ※境界性パーソナリティ障害と かぶる部分があるので 記事を書こうと思いました。 境界性パーソナリティ障害の方にも 参考になるかもしれません。 インポスター症候群の歴史と特徴 インポス

境界性パーソナリティ障害は治りかけを一番用心したほうがいい

境界性パーソナリティ障害という精神障害があります。 どういう症状なのかは下記々事の無料エリアをご参照いただきたいのですが、怒りがコントロールできなかったり、気分の浮き沈みが激しかったり、やたらと死にたくなったりする心の病気です。 私は推定10歳ごろにこれを発症し、34歳の時に寛解(かんかい/症状が穏やかになること)しました。 それから4年(今年で5年か)経って思うのは、「境界性パーソナリティ障害は、治りかけで油断するのが一番やばかったな」ということです。 * * * そ

わたしのカウンセラーとしての指針「他人は変えられない」

オリジナル記事掲載日:2019年8月20日 カウンセリングを申し込む方の多くが 「今の自分から変わりたい」という 願いを持って来られますが、 わたしの基本的な指針は 「他人は変えられない」です。 なので相談者さんには、始める前に 必ずこの「ことわざ」の画像を お送りしています。 (モニター期間中に思いついたので、 初期で送ってない方はいますが…) 「馬を水飲み場へ 連れて行くことはできるが、 水を飲ませることはできない。」 (You can take a horse

境界性パーソナリティ障害に悩む恋人同士がやるべきこと

オリジナル記事掲載日:2021年9月7日 別に境界性パーソナリティ障害に 限った話ではないんですけど、 特にカップルの片方が同障害を 持っている場合は 「話し合い」「確認」が 大事だと思うんですよ。 なぜかって、 「決めつけ」が強いからです。 「自分がない」からこそ相手の心を決めつける過去の記事で解説しているのですが、 境界性パーソナリティ障害は 「自分がない(自己像が曖昧な)」 精神障害です。 で、そのうえ「他人との境界性があいまい」 (他者と自分を混同してしまう)

感情の起伏が激しい=境界性パーソナリティ障害じゃないぞ

久しぶりに境界性パーソナリティ障害関連の話を。 わたしもブログやnoteで境界性パーソナリティ障害の特徴とか症状を書いているのでアレなんですけど、ネットに載っているチェックリストだけ見て「私は境界性パーソナリティ障害に違いない」とか「彼女は境界性パーソナリティ障害だ」とか自己診断で決めつける人がめちゃくちゃ多いな、と思っています。 「私は(あの人は)病気だったんだ! 性格の問題じゃなかったんだ!」と知ることで楽になるのであればそれはそれでいいのですが、なんかこう「病気だか

「自分を苦しめるあの人」から離れられないと思い込んでいないか

人間は周囲の人間の影響を受けやすい。 心理カウンセリングなどやっていると、「急に感情が爆発したり死にたくなったりする、この感情の起伏をなくすにはどうしたらいいですか?」という相談をとてもよく受ける。 話を聞いていると、大概「恋人が暴言を吐いてくる」とか「家族が自分を全否定してくる」とかで、「感情を平坦にする方法を探すより、その恋人(家族)と離れる方法を探した方がいいのでは?」と思ってしまう。 まあ、それを言ったところで「でも……でも……」となり、「いかに離れられないか」