マガジンのカバー画像

クリエイターとしての話

252
自分自身の創作活動に関する話から、誰かの創作に役立つかもしれない考え方まで、色々と書いています。
運営しているクリエイター

#コラム

売りたい私が売りたくない知人の出版について紹介する話

私は基本的に売りたい人間であり「いつかお前らに見つかってやるからな」という執念で本を出版した人間ですが、 「本を売る宣伝はしない、知られたくない」という正反対の知人が今夏に出版します。 色々なご縁があってのことですが、あまりにも正反対で面白かったのでnoteの記事にすることにしました。 その知人とは、島根県松江市にひっそりと存在する古本屋「冬營舎(とうえいしゃ)」の店主・イノハラさんです。 この記事を書くに至ったきっかけきっかけは2022年6月初め、私が以前経営していた

多分10年ぶりくらいの同人誌即売会参加に向けて

明日は広島コミケに出展します。 広島コミケは初参加なのですが、 私は中学生から同人少女だったので、 同人誌即売会は死ぬほど参加してきました。 そして、最後に参加した同人誌即売会が、おそらく2011年か2012年の東京コミティアだと思います。 (記録を探れば正確な年が分かるけどめんどい) つまり同人誌即売会の参加は10年ぶりですね。凄い。時の流れ怖い。 その10年私は何をやっていたのかというと、フリーランス・イラストレーターとして仕事をやっていました。 いや今もやっている

思い切り創作ができた日は夕飯が豪華になる

前々からうすうす気づいていたが、料理と創作には密接な関係がある。 思い切り創作活動をした日は手の込んだメニューが作りたくなるのだ。 先日こんなツイートをした。  ↓ 疲れからナチュラルハイになって豪華な夕飯を作っている訳ではない。 また、私はもともと「めしや巴李古(ぱりこ)」という飲食店を1年半ほど経営していたが、そのお陰で疲れている時もちゃんと夕飯が作れるわけではない。 ツイートに書いている通り、仕事に追われて疲れ切っている時は「なぜ私が夕飯を作らねばならないのか」「

己の完璧主義と戦う〜同人誌刷り上がりました〜

先日の記事で言っていた同人誌が刷り上がりました。 先日の記事↓ 若かりし頃あこがれていたB5オフ本ですよ。しかもPP貼り加工付き。 表紙が想定していたより濃くなっていてびっくりしたけど、この2年ずっと画面上だけで見ていたものが紙の本になるのは感慨深いものがありました。 が、刷り上がったものをチェックすればするほど気になるところが見えてくる!! ぐうう…… 私は創作に関しては本当に超弩級の完璧主義者で、だからこそ10年もこの作品を描けずにいたんですけど、やっとその完璧

無意識に「趣味」を「レベルが低い」と思い込んでいないか

オリジナル記事掲載日:2021年4月25日 すごく衝撃の気づきを得て、 文章にするより 漫画がいいやと思ったので 漫画にしました。 まずは読んでください。  ↓ 人によって「趣味」という 言葉の定義って違うと思うけど、 よく聞く 「趣味“で”いい」とか 「趣味“なんか”で やっていくのは嫌だ、 仕事にしたい」 っていうのは、 要するに、「趣味」が 低い位置にいるからでは ないかな……と 思ったわけです……。 「趣味」という言葉そのものに、 クオリティが低くていいとか

無断転載を放置するとネズミ講状態になりますレポ(転載画像の削除願いメール例文付)

オリジナル記事掲載日:2019年9月9日 昨夜、知り合いからLINEが届きました。 「泊まったホテルの貼り紙に、 巴ちゃんの絵が使われてたよ!(^^)」 わたしはホテルの貼り紙用に イラストを納品した覚えがありません。 そうです、 みんなだいすき 無断使用・転載です。 今まで「まあいいや」と思って 放置していましたが、 「なんか…広がりすぎじゃない?」 とコトの重大さに気づき、 いよいよ対処することに。 ということで本日の話題。 「無断転載画像を放置していると ネズミ

何をやってもうまくいかない時に必要な、たった2つのこと

オリジナル記事掲載日:2019年8月23日 生きていると「なぜか何を やってもうまくいかない時期」 ってありますよね。 それを乗り切るために 必要なことを見つけました。 1.なぜうまく行かなかったのか、 経験を分析&把握する 2.うまくいかなかったことの 真逆を試してみる です。 「色々やってみてるのに、 なんでうまくいかないの?」 という方は、よかったら 参考にしてみてくださいね。 うまくいかない人は「失敗」のプロフェッショナル「何をやってもうまくいかない人」

好きなことを仕事にしたいなら、先に名乗ればいいのに

オリジナル記事掲載日:2019年8月30日 「自分程度のレベルで イラストレーターと名乗るのは おこがましい気がして…」 「仕事が軌道に乗ったら、 ちゃんとした肩書きをつけようかと…」 と言う方をよく見かけます。 わたし自身の経験や、 周囲の方々を見て思うのは 「なる前に名乗った方が早くなれる」 です。 * * * これは色んな方が本当によく 言っていることなので、 今更わたしがブログで書くのも それこそ「おこがましい」気が するのですが… とにかくめちゃく

つまらん絵しか描けないのは、「人の目を恐れる自分の心」 のせいだ

オリジナル記事掲載日:2019年8月2日(やや加筆修正アリ) その昔、深刻に病んでいるとき、 「死んだ目の少女」とか 「病んでいる少女」を描くのが ものすごく好きでした。 その時ふと思ったのです。 「私がこういう絵を描けるのは、 自分が精神病であるお陰なんじゃ ないだろうか……?」 「だって有名なアーティストって、 どこかしら異常性や狂人性があるし」 「もし自分が精神病でなくなったら、 こういう絵が描けなくなって しまうのかも知れない」 病気が治ればそれはそれで

アンチが来ても平気でいられる精神力の育て方

オリジナル記事掲載日:2019年10月21日 クリエイターの方々の お悩みを聞いていると、 「アンチが怖い」 「変な人に目をつけられたら どうしようかと思う」 「叩かれたらどうしよう」 というような発言をよく伺います。 わたしは最近、アンチとか 叩き目的の方がいらしたら、 とりあえず 「暇なんだな…」と思った しばらく後に、 「よかったな〜」 と思うようになりました。 そういう人がわたしの存在を知るくらい、 自分が広く見ていただけるように なったということだし、 そうい

全てオンラインで完結できる私だからこそ考える、リアルでの活動(仕事)。

私はフリーランスで、イラスト制作とカウンセリング業務を主軸に働いている者です。ほぼ全ての業務が、オンラインで完結できるようになっています。この約2年でそう変わった訳ではなく、元々そうでした。 パンデミックはなかなか終息せず、私は引き続きオンラインでやっていけば何の問題もないのですが、「だからこそ」リアルでの活動・仕事のしかたを考えていったほうがいい気がしました。今日はそんな話です。 * * * 年末、たまたま東京事変(好きなバンドです)の特番がやっていたので観ていたら、

フリーランスクリエイターに「何でもお問合せメールフォーム」は要らない

オリジナル記事掲載日:2019年7月15日 フリーランスの イラストレーターとして 活動していて気づいたこと。 「なんでもお気軽に お問合せください!」 というフリーテーマの メールフォーム、 いらないです。 イラストレーターに限らず、 クリエイター全般に 言えることかも知れません。 * * * いえ、わたしも最初は 「いきなり見積り請求や 申込みをするのって 勇気がいるから、 まずは気軽に問合せができる “なんでもメールフォーム”が あった方がいいよね」 と思

焦る絵描きや漫画描きは下手なプライドを早く捨てたほうがいい

初めに言っておきたいが、これは要するに「しくじり先生」的な話だ。 私は下手なプライドを抱えていたために、“若い内にひとかどの者になる”ができず、のたうち回って苦しみ続けていた。 もしもあなたが今、かつての私のように「早く何とかしなきゃ」とか「うまくいきたい」と焦っているのなら、下手なプライドを早く投げ捨てたほうがいい。 * * * 19歳の頃、私は「もう20歳になるのに、まだ何者にも成れていない」と焦っていた。そして29歳の頃も、「もう30歳になるのに、まだ何者にも成れ

漫画は「描く能力」のほかに「自分の漫画をプレゼンする能力」も必要なのかもしれない

昨日、note創作大賞用に漫画を投稿しました。  ↓ 2020年6月、10年以上投げ捨てていた夢「自分の創作漫画を描く」に再度チャレンジしはじめて約1年半。 自分で言うのも何ですが、漫画を描く能力が上がったなあ、と思います。 それと同時に、私がなぜ漫画家を諦めざるをえない状況に陥ったのか(というか、自分からそこへ転がり落ちていったのか)分かった気がしました。 私は「漫画を描く能力」はあったけど、「自分の漫画(を描く能力)をプレゼンする能力」が皆無だったのです。 私は「