ガザの漁業とシーフード
こんにちは。パレスチナ代表部です。
皆さんはアラブ地域で海鮮が食べられていることをご存知でしょうか?アラブ料理といえばケバブやシャワルマといった肉料理が有名です。パレスチナ代表部のnoteでも、以前マクルーバやムサッハンといった料理や、前菜として名高いフムスをご紹介しました。
しかし、何を隠そうアラブ地域は地中海や紅海などの海に面しています。従って、もちろん海鮮も市場や普段の家庭の食卓に登場します。
というわけで、今回はパレスチナの中でも何かと話題になりやすいガザ地区の漁業、シーフードに焦点を当ててみたいと思います。
ガザ地区の漁業
地図を見れば一目瞭然ですが、ガザ地区は地中海に広く面しています。そのため、平時では近郊漁業が盛んに行われています。
近海で獲られた魚は、日本と同じように市場で競りにかけられ、そこから地元の市場へと流通していきます。
パレスチナ人が漁獲可能な水域は以前はかなり狭く制限されていました。しかし現在ではおよそ15海里以内とされており、徐々に漁獲可能な海域が広がりつつあります。それと同時に、より遠方に漁業に行くために必要となるより大きな船を購入する資金がほとんどの漁師にはなく、海域の拡張によって劇的に漁獲量が変化したわけではないことも指摘されています。この状況下での漁獲量を支えるべく、養殖業も行われており、地域住民の需要を満たしています。
何はともあれ、漁業はパレスチナ人の食卓を支える大切な産業であることは間違いありません。
現地で実際に食べられている魚としては、ボラなどの白身魚が多いです。それ以外では、エビやカニと言った甲殻類もよく食べられています。基本は他のアラブ地域と同様、数種類のスパイスやレモンとともに調理されます。
以上、ガザ地区を漁業の視点からお届けしました。
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