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vol.08 加古川図書館でビブリオバトルを開催しました

21.03.14

【本に囲まれて本を書評する】

●ビブリオバトルってなに?
ビブリオバトルとは簡単に言うと「本の書評合戦」です。複数の人が集まり、自分の好きな本を5分ほどまわりの人たちにプレゼンをします。みんなのプレゼンが終わった後で、どの本が一番読みたい本かを多数決で決めます。誰でも、本さえあれば(本が無くても)、どこでもできます。この本を使ったイベントを加古川図書館でしてみると、どんな光景が出来るのか?そう思って企画してみました。

●加古川図書館さんのご協力をいただき開催!
加古川図書館には施設の貸し出し規定がありません。そのため、図書館を利用して何かをするには加古川図書館が主催となってイベントをすることになります。館長の荒木さんにビブリオバトルの開催を提案したところ、快く引き受けて下さり、加古川図書館の主催でビブリオバトルを開催することが出来ました。また、参加者の募集なども市の広報を通じて図書館側でしていただけました。ありがとうございます。

●中高生に図書館を使ってほしい
ビブリオバトルを開催するにあたり、荒木館長からご意見をいただいたのは、中高生の図書館利用が少ないという事でした。広く間口を開いている図書館ですが、なかなか中高生の利用は少ないようです。図書館側ではどうやったら中高生に利用してもらえるか?といった課題があるそうです。
そのため、今回のビブリオバトルは高校生がバトラー(書評する人)となってイベントを開催しようということになりました。

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【すてきな場所ですてきな時間を】

●歴史ある静かな図書館だから出来た光景
当日は加古川南高校の生徒4人が登壇してくれました。登壇者の本を純粋に伝えたいという思いと図書館の広く落ち着いた空間、そして加古川図書館という歴史的な建物が持つ重みが上手く融合して、凛とした素晴らしい発表になりました。

それを表すかのように、観戦者のお一人が、バトラーの高校生に対し

「今回のような発表をこれからも続けてほしい」

と話してくれました。

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●楽しいから伝えたい
4人の発表はどれも素晴らしかったです。みなさん言葉を使うのが上手です。

・物語から始まったビジネス本が自己啓発に変わっていく
・日常に無いようであるような恋愛
・ビアノの音のスキマを文章から感じ取る

など、とても情緒的な言葉で本を紹介してくれました。

学生たちは本当に静かで積極的に会話をするような感じではありませんでした。準備段階でのやり取りもうなずくだけで、本当におとなしい子たちでした。
しかし、はじめは静かだった本の紹介が、話すたびに自分の言いたい事、伝えたい事が沸き上がってきて、発表する声に熱を帯びていくようになっていきました。
みんなに読んで欲しいから紹介したい、でも自分が紹介したいあらすじをしゃべっちゃうとみんなが読んだ時の楽しさを奪ってしまう。そんなジレンマを抱えながら懸命に話す学生さんたちにとても好感を持ちました。

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●学生さんに使ってもらう図書館とは?
ビブリオバトルのあとは荒木館長と井上やすこ市議会議員を交えての意見交換を行いました。どうやったら図書館を使ってもらうか?そんな話をしながらも、本を楽しいと思っている学生たちや、小さいころから本と親しめるような図書館づくりが大切だと思いました。

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最後に今回紹介してくれた本たちを綴っておきます。
▼The Leader Who Had No Title/Robin Sharma

▼蜜蜂と遠雷/恩田陸

▼桜のような僕の恋人/宇山佳佑

▼花束みたいな恋をした/黒住光

PakuPakuな人

加古川図書館館長 荒木 宏明さん

加古川図書館で長年勤められている荒木館長さん。静かで物腰の柔らかい方です。私たちの活動にも理解を示してくれていて、動画撮影のインタビューや、まちあるきで図書館の案内をして下さるなど、いろいろな場面でお
世話になっている方です。今回のビブリオバトルも荒木館長はじめ図書館職
員のみなさんのご協力なしでは開催することが出来ませんでした。
ありがとうございます。

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