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感情の消化

消化って食べ物のことだけじゃない。
感情の消化も含まれる。

最近学んで価値観ががらっと変わった教え。

前々回の記事(心をゆるめたら便秘が解消した話)でお話ししたように
私はずっと腸の動きが悪く、便秘が当たり前だった。

その悩みを解決しようと、
食物繊維がたっぷり含まれる食材を取り入れてみたり、
便秘解消に効果的な食事法があると聞けば試してみたり、
運動を取り入れてみたり、
とにかくこの不快感を解消したくて
もやもやから解放されたくて
考えられるもの何でもやってみた。
実験のように。

でもなかなかなかなか解消されなかった。
そこで出会ったアーユルヴェーダの学び。

アーユルヴェーダとは
5,000年伝承されてきたインド、スリランカ発祥の伝統医学。
食事、ライフスタイルなど様々な側面から包括的に健康へアプローチする。
そして、その人が本来の自然な姿、在り方を取り戻し心地よく生きられるよう導くもの。

人は一人一人違う体質、性格を持っている。
だからその人その人に合った食事、ライフスタイルを送ることが自然なこと。
その人がどんな体質なのか、どんな食事やライフスタイルが合うのか
よく観察して一人一人に合った提案ができるのが魅力。

そうやって取り入れていく内に自分に合う合わないが感じられるようになる。
他の人や世間一般的にはこれが良いとされていることでも
私には合わないな、とか。
そうやって周りの声よりも自分の感覚を信じる。
そして自分が感じる方を選ぶ。
今日のお昼は何にしよう、とかどんなに小さいことでも。

そしてそれぞれがそれぞれの心地よさを見つけ、
自分に合ったライフスタイル、環境、仕事など
何事においても自分に合ったものを選択できるようになる。
他人や世間が良いとするものではなく、
自分に合うものを選ぶ。

それは自分を信頼しているからこそ
自分との対話、自己観察ができているからこそできること。
自分の選択を心から信頼できる。

そんなアーユルヴェーダにおいて最も重要視されるのが
消化力

消化力を高めて毒素を排出できる体をつくることが何より大切。
なぜなら体の中に溜まった未消化物が毒素となり、
あらゆる不調の原因となるから。

そしてこの消化力には「感情の消化」も含まれる。
これには本当に驚いた。
消化と聞くと、「食べ物の消化」しか思いつかなかったから。

だから便秘解消のために食物繊維たっぷりな食材を取り入れるなど、
食事からしかアプローチしてこなかった。

「感情」つまり心にアプローチするなんて考えたこともなかった。
そもそも心と消化に関係があるなんて全く考えていなかったから。

食べ物が消化されずに未消化物として体に溜まってしまうように、
感情も消化されずにいると体に未消化物として溜まってしまうのだ。

そう考えると確かに私は思っていること、感じていること、感情を
外に出すことが苦手で、というか出し方が分からなくて
いつも自分の中に溜め込んできた。

溜め込んでいるということにすら気がついていなかった。
もやっとしても、それは気のせいだと信じ込ませ、
何も感じなかったことにしてきた。

でも、そう感じたことは事実だから
感じなかったことにはできていなかったみたい。
自分ではもうもやもやしていない、もうその感情はなくなったと思っていたけど、実はたくさんたくさん溜め込んでいるだけだった。
全く消化ができていなかった。処理できてなかった。
ただ見ないふりをしていただけ。
ちゃんと向き合うことを放棄していた。

きっとそれは怖かったから。
みんなが何も感じていないことに違和感を感じていると認めたくなかった。
それを認めてそこから離れることが怖いから。
離れた先に何があるかなんて分からなくて不安だから。
そんな不安や怖さを感じるくらいなら
今のまま周りの人達と同じように流されて生きている方が楽だから。

でもそれが自分を苦しめることにつながっていたんだ。
そうやってずっと抑えて見ないふりをして向き合うことをしてこなかった様々な感情は未消化物として毒素となり私の中にどんどん溜まっていたようだ。私の知らないうちに。

「感情の消化」に出会ってから少しずつ
自分が本当に思っていること、感じていることを外に出す練習をしている。

ここで文字にして発信したり、
嫌いなものは嫌いと伝えたり、
苦しいときは苦しいと伝えたり、
悲しいときは悲しいと伝えたり、
嬉しいときは嬉しいと伝えたり、

本当に少しずつ少しずつ。
特に悲しいこと、つらいこと、苦しいことを伝えることは私の中でとても勇気のいることだった。
自分の弱いところを見せること、元気のない部分を見せることに抵抗があった。
それでも少しずつ少しずつ伝える練習をしている。

そうやって少しずつ取り組んでいくことが
確実に自分を変化させていると信じている。

だから毎日少しずつどんな小さな自分の声や感情にも耳を傾けて。
自分との対話を続けて。
自分を観察し続けて。
自分との信頼関係を築いていく。

それは時間のかかること。
ゆっくり時間をかけて一生涯かけて自分と向き合っていく。

これからもよろしくね。






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