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特許調査においてGoogle Patentsが優れている点

民間企業で研究職をやっていると、特許調査は必須業務です。他社特許を見ることで、自社技術の優位性(または劣っている点)が明確化されますし、特許出願時に、他社特許の権利範囲を踏んでいないかの確認のためにも必要です。

そんな特許調査ですが、皆さんはどのツールを使って調べていますか?もしかしたら、社内の専用ツールで調べている方もいらっしゃるでしょうし、web公開されているツールを使っている方もいらっしゃると思います。

結論から述べますと、私はGoogle Patents(https://patents.google.com/)が特許調査の最初に触るツールとしては良いと思います。その理由をいかに羅列します。

※以下の記事は、あくまでも一個人の感想であることを付記しておきます。

○検索が容易
検索エンジンで調べる要領で、検索窓に出願番号、公開番号、登録番号のいずれかを入れて検索ボタンを押すと、探している特許がヒットします。これは特許庁が公開しているjplatpat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)よりも操作性は高いです。(jplatpatは各番号ごとにタブ選択が必要)

○収録対象が世界100カ国以上、翻訳機能あり
特定の国のみの特許を調べることはそこまで難しいことではありません。しかし、例えば日本、米国、欧州、中国、韓国と様々な国の特許を調べようと思ったとき、これらを網羅しているシステムは案外ありません。Espacenetもここまではありませんし、他ツールでは検索できても本文が読めなかったり。。。GooglePatentsならこれが可能です。

ただし、韓国特許だけは注意が必要で、

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