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Material Design 3 要点まとめ #4 Design tokens

Material Design 3 ガイドラインの要点をまとめたものです。
第4回はDesign tokensの章。M3の目立った新概念のひとつ。スタイル指定の構造化が大きく進みました。

MDが初めて提唱した概念ではありません。Salesforceがオリジネイターという噂です。

要点

・デザイントークン:スタイルの「値」を共通化する
・現在トークンが使えるのはカラーとタイポグラフィー
・複数のプロダクトをまたいで一貫性を保つことができる

デザイントークン:スタイルの「値」を共通化する

  • ハードコードされた「値」の代わりにデザイントークンでスタイルを定義する、という概念。

  • デザインシステムによるプロダクトの構築、メンテナンス、スケーリングなどの作業を効率化できる。

  • コードのような名前(例:md.ref.palette.secondary90)に値(例:#E8DEF8)が関連付けられている構成。値の内容は色、書体、数値、別のトークンなど。

現在トークンが使えるのはカラーとタイポグラフィー

  • MDでは現在、「カラー」と「タイポグラフィ」のトークンが実用化されている。

  • コンポーネント、高度(elevation)、サイズのためのトークンは開発中。

複数のプロダクトをまたいで一貫性を保つことができる

  • トークン自体はプラットフォーム(OSなど)に依存しないフォーマットだが、プラットフォーム固有のコードで使用することができる。つまり、例えばOSが異なる別のプロダクトに共通のトークンを適用することができる。

  • スタイルの更新をプロダクト全体や、複数のプロダクト群に一貫して伝搬させることができる。

  • MDのコンポーネントも、トークンを軸に統一できるようになった(今まではプラットフォーム固有のコンポーネントライブラリが提供されていた)。

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