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アマビエにBGMをつけたい

島根の水木しげるロードに銅像があるアマビエ。わたしは全く知らなかった。

水木しげる先生の日本妖怪大全を持っているのに。

天邪鬼、アマビエ、アマビトの順に掲載されていた。例の点描の絵だ。あの元の絵からあの神々しいアマビエを描くとは水木大先生すごすぎるぜ...

わたしにはアマビエが妖怪というより神様に見えている。アマビエ様。だから恐れ多くてイラストを描けない。

なので、多くのクリエイターさんのアマビエ様を拝観している今日この頃。ありがたや。

春分の日。暖かな昼下がりにぼんやりとアマビエ様のことを考えていて、ふとBGMをつけたくなった。あ、つけて差し上げたく、違う、つけさせていただきたく思った、所存にござりまする... ??????日本語が崩壊。

ここで「自作の音楽を」と言いたいところだけれど、それだと時間がかかってしまうので。という言い訳をしつつ、アマビエ様を思いながら和な音楽を聴く、そういう趣旨です。

和。人の声が入っていない方が良い。インストだ。和インスト。そして神々しさが欲しい。土臭さもあった方が妖怪っぽいかな。うーん、水木先生の点描を見ると土の匂いより宇宙の匂いを感じるんだよなあ。となると、天地人の構図か。んんん~!

そうだ 雅楽、聴こう。

雅楽に使われる管楽器は、宇宙だ。

三管の説明
三管については次のような説明がなされる。
「天から差し込む光」を表す(しょう、天の音)。
「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」を表す龍笛(りゅうてき、空の音。横笛(おうてき))。
「地上にこだまする人々の声」を表す篳篥(ひちりき、地の音)。
この3つの管楽器をあわせて「三管」と呼ぶ。合奏することで、宇宙を創ることができると考えられていた。
ーWikipedia「雅楽」より引用

格式の高さが文字からも漂う。

さて、どストレートに雅楽を聴いてみよう ...Now Loading... あぁ、一気にお正月感が出るな。ちょっと違うか... アマビエ様にはもう少しだけ庶民に近いところに居て欲しい。宇宙っぽいんだけど妖怪だから、親しみが感じられた方がいいな。

じゃあ、現代音楽・楽器に和の楽器を合わせよう。いわゆる「和風バンド」。ただ、そこでよく使われているのは尺八、琴、三味線だと思う。上の三管が鳴ると雅楽っぽさが出ると思う。

雅楽器を入れたい。しかし、しょう や ひちりきが鳴ると、調が違うというか、不協和音っぽくなってしまうイメージがわたしにはある。きっと雅楽器を現代音楽に合わせるのは難しいのだろう。

そこで…

そうだ 天地雅楽を、聴こう。

てんちががく ではなく「てんちがらく」と読みます。

●天地雅楽オフィシャルサイト http://www.tenchigaraku.com/index.html

天地雅楽は三管をメインに据えて楽曲を作られています。(なので、雅楽を聴く入り口にはぴったりだと思うのです。)それでは、多くの楽曲の中からアマビエ様に捧げる曲を独断と偏見で選ばせていただき候。

(音量注意)

①「寺乃小道」は『NHK「街道てくてく旅 - 四国八十八ヶ所を行く」サウンドトラック』に収録されています。素朴な感じが哀愁を誘います。

②アルバム『やまと まほろば』からはラストに収録されている「布留 石上〜ふる いそのかみ〜」曲名からして、神様感フル放出。

③アマビエ様は海にいるから、水の音が入っていると なお良きですかねぇ。なので『玉響Ⅱ』から「Continent of Spring [Remastered]」はいかがでしょうか。


以上、独断と偏見によるセレクトでした。

アマビエも天地雅楽も最高です。


(おわり)