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【私の体験記①】睡眠薬・抗不安薬の離脱症状を知っていますか?気がつけば混沌の世界にいた【減薬・断薬】

※はじめに お読みください※

この記事は、あくまで一個人の体験談記です。
医療関係者による監修は入っておりません。

私のマガジン(ストレスで病気になった)に、初めてメンタルクリニックに かかった経緯や症状、経過をまとめています。前提として、ストレスにより出る症状、症状が出る順番や進行の仕方、速度は、人により様々であり、誰一人として同じ経過をたどらないことを、ご理解ください。

上記マガジンの記事④で少し触れた「処方薬を減らしたいと主治医に相談。指示どおりに減らすと体が恐ろしい事態に」が、今回の体験談シリーズの話になります。

センシティブな内容だと思いますので、読むことで不安な気持ちになりそうであれば、ブラウザバックしてくださいませ。
読み手の皆さまには、読まない自由があります。

お読みいただく際は、ぜひ、冷静に読んでいただけますと幸いです。

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私は「ベンゾジアゼピン系薬」を医師に処方され、その処方量どおりに2年間常用していました。

そして、医師の指示どおりに減薬・断薬をしました。

その後に体験した(現在も体験している)「離脱症状」について、まだ一般的にはあまり知られていないのではないか? と思い、当事者として体験を伝えたいと考えました。

正直なところ、ネット上にあげることについては、ずっと躊躇していました。私の体験している事は、とてもセンシティブだと思うからです。

しかし、この辛い体験は、他の方にはして欲しくないという想い、願いが私にはあります。

なので、私は勇気を出して、現時点までの体験をネット上にアップすることにしました。

私はベンゾジアゼピンを知らない人間でした。自分で離脱症状を体験して、勉強して初めて知ったことが沢山ありました。
それをシェアできればと思います。

冒頭にも書きましたが、あくまでも一個人の体験談です。「私の身にこんなことが起こりました」という情報にすぎず、医学的・薬学的なアドバイスをするものではありません。この点は、あらかじめご理解ください。

【重要なお願い】
1.薬の自己判断での急な減薬・一気断薬は危険です。まずは主治医にご相談ください。
2.私は医療者ではありません。ですので、私は医学的な質問にお答えすることはできません。
3.この記事で得た情報からいかなるトラブルが発生しても、私は一切責任を持ちません。
4.この記事は投薬治療や精神科・心療内科での医療行為を全て否定するものではありません。

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1.抗不安薬を毎日服薬し続け2年。体調が良くなったと思い、主治医に減薬を相談

メンタルクリニックを受診した際、処方されたのが「一般名:ブロマゼパム」「一般名:フルトプラゼパム」でした。
(薬は商品名と一般名がありますが、今回の体験談では一般名で統一します。)

主治医に言われたとおりの処方量をきっちり守り、毎日服薬し続け、気がつけば2年が過ぎていました。
私はその頃、ある程度体調が回復してきたこと、そして薬の副作用じゃないかと疑っていた症状があったため、主治医に減薬を希望しました。
主治医は『(減薬は)良いことですね。そうしましょう』と言いました。
そして、主治医の処方量で減薬・断薬をしました。

この後、私の体に何が起こるのか全く知らずに。

私は減薬・断薬には不安など一切なく、むしろ喜ばしいことだと思っていました。「もっと良くなる」と信じていました。

まず、就寝前のフルトプラゼパム(2mg1日1錠)を一気に断薬しました。
その5日後に、ブロマゼパム(2mgを1日2錠、合計4mg)を半分量(1日2mg)に減薬しました。

私の感覚としては、就寝前のフルトプラゼパム"たった1錠"飲んでたのを、止めただけ。ブロマゼパムの量を半分にしただけだったのです。

これは、例えば3日飲んでた解熱剤を止めたり、3日飲んでた頭痛薬を半分にしたのと同じような感覚でした。なんの不安もなかったし、なんの疑いもなかったんです。

2.主治医の指示通りの量に減・断薬すると奇妙な症状が出現

ブロマゼパムを半分量に減薬して、その日は就寝しました。
日をまたいで朝4時ごろ、足裏が焼けるような感覚がして、うっすら目が覚めました。

そこから手足、全身が燃えるような感覚に襲われました。

熱い、熱い、熱い、体が熱い... どこか冷たい場所はないか… 

意識は朦朧としていました。手や足を壁にくっ付けたりして熱さを紛らわせていました。

そして、朝7時頃にベッドから体を起こしました。ご飯を食べる時間だったからです。(規則正しい生活を心がけていました。)

しかし、ここでいくつもの摩訶不思議な症状が現れ始めました。

・ギューッと締め付けられる頭痛
・首肩から腕までが筋肉痛のようになり、ガチガチに固まり痛い
 (手を頭の上に持っていけない)
・インフルエンザのような全身の倦怠感
・手のふるえ
 (字を書こうとしても、ミミズになる。スマホでメールが誤字ばかりになってしまう)
・常にめまい、ふらつき(船の上に居る感じ)
・常に地震が起きている感覚(最初は本当の地震だと思っていた)
・頻発する耳鳴り(耳をつんざく大きな音が5分くらい続く)
・光、音、匂いに敏感になっている(太陽光、蛍光灯がまぶしい、あらゆる音がうるさい、柔軟剤や芳香剤が強烈に臭くて気持ち悪くなる)
・常に吐き気がする
・胃の膨張感で苦しい
・唾液があふれ出てくる(口の中にタオルをつっこんでおかないと、ダラダラ垂れてくる)
・下痢が続く
・食欲不振(一食にゼリー飲料を一口食べるのが限界)
・味覚障害(とにかく不味い、金属の味?)
・鼻のとおりが変(鼻の奥の方が熱い)
・手、足、脇、額から、滝のような発汗が止まらない
・バクバク動悸
・過呼吸気味
・興奮してソワソワ落ち着かない
・寝つきが悪くなり、ちょっとでも寝ると悪夢?(今まで見たこともないタイプの、映像がないのに言葉で言い表せないとてつもない恐怖感だけが残る夢…?)

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以上のような症状が、その日のうちに一気に出ました。

私は、あまりの恐怖に笑いが止まりませんでした。
皆さんも経験ないでしょうか? 怖すぎて笑ってしまうこと。

これまで30数年生きてきて初めて経験する症状は、奇怪で、苦しく、とても怖いものでした。まさにカオス
今でも、このときの症状が強烈に記憶に残っています。

前述の症状は4日間くらい強く出続けて、ほぼ寝たきりで過ごしました。
ご飯らしいご飯が食べられないので、頬がこけ、アバラが浮き出てきました。水だけは飲むようにしていました。
このままだと本当に寝たきりになってしまうという恐怖が私を襲いました。

とにかく何か食べないと! と思い、体を少し動かせるようになった5日目に、重たい体を引きずってタクシーで胃腸内科へ行きました。
各種胃腸薬を処方してもらい、最初はおもゆを、お茶碗半分を頑張って食べました。

これらの症状はなぜ現れたのだろう?
症状が出る前後で生活に違いはあっただろうか。 
薬を減らした以外に、これといった変化はない。
ということは、この恐ろしい症状は減薬・断薬が原因だろう…
多分、アルコール中毒や薬物中毒の人が急にそれを断った時に現れる、「禁断症状」というやつではないだろうか?

私はそう推測し、ネットで検索しました。
すると、必要な情報はすぐに出てきました。


(②https://note.com/pajamas_de_alive/n/n610456d2e846につづく)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。