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3.11前に家族に起きていたこと【不思議で奇妙な話】

3.11を予言していた人や、揺れる前に察知した人がいると聞きます。

わたしの家族はどうだったのか。少しお話ししておこうと思います。

まずはわたし。東京在住。3月9日の時点でカップ麺が4日分手元にありました。普段からそういう生活をしていれば何の疑問もないことです。しかし、わたしにはカップ麺を溜め込む習慣はありませんでした。買い溜めてもせいぜい4つくらいです。わたしは積み重ねられた大量のカップ麺を見て、なぜこんなに買ってしまったのだろうと思っていました。

次はわたしの両親。関西在住。父は昔から災害を回避するところがありました。なにかに守られているのかもしれないです。例えば1991年の台風19号。後にりんご台風と呼ばれることになる風の強かった台風です。その19号が直撃した夜、我が家には母とわたしたちきょうだい3人と祖父母がいました。父は出張のため不在。あまりの強風に家が揺れたり、どこからか飛んできた瓦が雨戸にぶつかって穴が開くという、一晩眠れなかった恐怖を味わった台風でした。肝心の大黒柱は、翌日ケロっとした顔で帰ってきました。

3.11当日、父は日本国内に居ませんでした。父は天国にいちばん近い島と呼ばれる場所にいて、日本に帰ってきたときは浦島太郎状態。今でも父は3.11に対して現実感を持てないでいます。

そして、母。母は直感がはたらく人で、幽霊を見たことがあります。そんな母は3月10日に乾電池を買っていました。家に無いから買ったというわけではありません。ちゃんと家には電池の在庫がありました。しかし、スーパーに行ったときになぜか分からないけど「電池を買わなければいけない」と思ったそうです。単1と単3を。

(了)