山梨県甲府市に移住して後悔した!早く東京に戻りたい!(1)

 山梨県は東京都の西隣の県である。昭和の時代には飲食店などサービス業関連の人であっても、客に挨拶もせずに横柄な態度をとる人が多かった。だが半世紀も経ち、東京都の隣県である埼玉県や千葉県、神奈川県と同様に、世界に通用するような標準化された、それなりのマナーやモラルもあるようになったのかと思いきや、今でもそうではなかった。東京からの移住者を積極的に受け入れようと地方自治体は努力する一方で、地域住民の多くはそれに呼応することなく、「山梨県民」というプライドと自己の現状に甘んじている。すなわち平成の世を経て新元号に移った今でさえも、山梨のことは山梨県民だけでどうにかなると言う気風があり、昭和の時代に見られた田舎特有のプライドを捨てることができないのだが、その一方で少子高齢化の波によって外国人材や東京からの移住者などのニューカマーを受け入れなければならない現実に、矛盾した姿を自ずから露見しているのだ。

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