見出し画像

逃げてもいい

自分の人生を自分でひきうけよう  そう決意させられる瞬間。 今、まさにそんなタイミングだった。 そんな瞬間が、自分に何度も起こる。 そう思う瞬間は、 今まで積み上げてきたものを壊したとき。 或いは、 今まで積み上げてきたものが壊れたとき。 今回も、同じようなシーンを経験している。 そのことをある人に話した。 「どうして何度も経験するんだろうね?」 「私の場合、向き合わないといけないことなのに、逃げてきたので、 何度も何度も、こうして目の前に向き合わせるような機会が、出来事となってやってくるんですよね。」 「どうして逃げるの?」 ・・・・・。 どうして逃げるのか? 言葉が続いて出てこなかった。 次の言葉を出すのは、思った以上に、とても勇気のいることだった。 私にとって、とても重い言葉だった。 「だって、すごい怖いし、不安なんですよ。だから逃げ回ってるんです。」 「そう。」 言葉にしてみると、ふわりと、言葉の重さが軽くなったように感じた。 「その時の私は、なにかせずにはいられなくて、自分を奮い立たせて、必死にがんばっていたんです。あがいてました。それでも、不安で不安で仕方がなかった。」 当時の私は、 自分と向き合うことがすごくしんどかった。 頭の中をいろんな思考でいっぱいにしていないと、落ち着かなかった。 空っぽになったら、自分の本当の声が聞こえてくる そんな風に、どこかでわかっていたのかもしれない。 すごいしんどかった。 その当時の私に、ある人が言った。 「逃げていい」 当時の私はその言葉を聞いたとき、 とてもホッとしたというのを覚えている。 だから、 逃げて、逃げて、とことん逃げ回った。 そして、 今回また同じように、自分と向き合うタイミングがやってきた。 不安や恐怖 自分の人生を自分で引き受ける その事実の怖さに、足が震えて、立ちすくんでいる 今回もその事実は変わらない。 でも前回と違うのは、そんな自分でもいいのかもしれない。 そう思えたこと。 不安だと思う気持ちがあってもいい 怖いと思う気持ちがあってもいい その気持ちを抱えながら、 そんな自分と気長に付き合いながら、 一歩一歩、自分の足で、歩みを進めていこう。 今まで苦しんできた自分も、頑張ってきた自分も、 そのすべてが、かわいく、愛おしく思える。 そして、 そんな私を理解し、見守ってくれていた人がいる。 「逃げていい」 そう言ってくれたのは、不安や恐怖でいっぱいだった私の 最大の受容の言葉だったんだ。 それに気づくと、 ぶわぁっと心の底から熱くなった。 涙とともに、感謝の思いが止まらなくなった。 こんな熱い気持ちが自分の中にあったのか。 こんな風に、心はあたたかくなるのか。 大丈夫、安心していいんだよ。 今のあなたで大丈夫。 世界は、あなたが想像しているよりも、 ずっと、あたたかくて、やさしいよ。 だから大丈夫。安心して。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?