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成績がオール5だった子

お久しぶりです。タイトルの「成績がオール5だった子」っていうのは私のことです。
私は中学3年生までずっと成績がオール5でした。(厳密に言うと小学生の頃は3段階評価で全部たいへんよくできましたに○がついていました。)

習い事をたくさんしていたので、音楽や体育などの副教科は人よりちょっとだけ得意でした。合唱の時は伴奏を弾き、選抜リレーのメンバーから漏れることはありませんでした。
勉強の方は、塾も行かず進研ゼミとかそういった類の通信教育もやらなかったんですけどなぜかできました。特に小学校の時は生意気ですがなぜみんながつまづいてしまうのか本当に不思議で。
自分で言うのも変ですが、明るくて運動神経が良くて学級委員とかもしちゃうようないわゆる「なんでもできるいい子」だったんです。飛び抜けた才能はなかったけれど苦手なことなんて何もなかった。

しかし、高校に入ってからちょっとずつ自分が賢くないという事実を知ることになりました。必死に勉強しても、部活が忙しくていつ勉強しているんだろうという子よりいい点数がとれない。やってもやってもなかなか成績が伸びない。
自分の地頭の悪さを実感していたので、1日13時間とか勉強して、量をこなすことでなんとか目標としていた国立大学には入れましたが、そこにはさらに優秀な人たちがそろっていて・・・

人生が進むごとに自分の能力にどんどん自信がなくなっていったんです。特に最近配属になった部署では、仕事内容も人間関係もうまく構築できず毎日毎日「私ってなんでこんなに頭が悪いんだろう。物事を考える力が欠落しているんじゃないか」「周りも自分の無能ぶりに笑ってるんじゃないか」「送ったメールの意味さえ理解してもらえなかったらどうしよう」など被害妄想を繰り広げては勝手に焦っています。

「なんでもできるいい子」から「なにもできない大人」になってしまった。
オール5である必要なんて全くない。1つでも得意なものがあってそれを極める方がよっぽど最高!と思う夏の終わりでした。

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