食パン専門店が流行る理由
パンまるです!
今日は、流行りの『食パン専門店が流行る理由』についてお話しましょう。
食パン専門店に限らず、様々な専門店が出てきましたね!
「コッペパン専門店」「カレーパン専門店」「ジャム専門店」...
今の時代パン屋さんもたくさんあり、コンビニでもスーパーでも、美味しいパンを買うことができます。
それでもあえて専門店に行く理由とは一体何があるのでしょうか?
今回は、『食パン専門店』を例に見てみましょう!
日本人は実際お米よりパンを食べる
まず始めに、パンを食べる習慣が根付いているということが1つです。
現在多くの日本人が、朝食や昼食をパンで済ませています。
朝食にトーストやバターロール、ランチには惣菜パンやサンドウィッチなど、お米よりもパンが主食になっていることが多いです。
この理由には美味しさもありますが、安さと便利さにあります。
お弁当と違い、日本のパンは1つで1食を済ませることができ、お腹を満たすことができます。
『日本のパンは』という表現をしたのには理由があり、パンは元々アンパンやカレーパンのように具材が入っておらず、いわゆるフランスパンや食パンのように、食事と共に食べる物でした。
しかし日本にはパンを料理と一緒に食べる習慣がなく、『おにぎり』のように簡易的に食事をする文化があったため、あんこなどの具材をパンと合わせるような日本独自のパンがあるのです。
そして食パンも、ご飯が好きな日本人は、小麦の甘味があってふわふわした食パンを朝食に食べる習慣が根付いていったのです。
ご飯を炊くより簡単で美味しく食べられる食パンは、日々の日常に欠かせない存在となっていきました。
スーパーでの大手パンメーカーの食パン争い
食パンブームが起き、大手パンメーカーは袋売りの食パンを発売しました。
それぞれのメーカーは『甘み』『さっくり』『もちもち』『しっとり』
など、個性や特徴を出して他社との競争を図っているんですね!
さらには近年、消費者の思考は変化しました。
高級志向になっている
ここ数年の変化で、安さより品質が重視されるようになりました。
高くても美味しいもの、品筆の良いものが選ばれるようになったのです。
毎日食べる食パンをスーパーの食パンから、数十円〜数百円高くなっても、パン屋さんの美味しいこだわりの食パンを買ってみよう!
そういう思考に変化していったんですね。
パン屋さんで買う食パンには食品添加物がほとんど使用されてないことが多く、添加物を気にする健康志向の方にも人気が出ています。
さらには『高級食パン』や『生食パン』などの新たなワードも登場しましたね!
良い材料を使い、最高にふわふわでしっとりに仕上げた高級生食パンの出現により、食パンに対する高級志向はさらに高まっていきました。
「たまには高いパンを贅沢に食べてみよう」という考えになっていったんですね!
プレゼントやお土産の用途にも使える
普通の袋売りのパンや個人店のパン屋などと違い、
『高級生食パン専門店』というのは、それだけで価値ある『ブランド』になります。
「〇〇の生食パン」というだけで喜ばれるものになり、これがちょっとしたプレゼントや手土産にもなります。
これだけで、『自宅の朝食』以外の需要が成り立ちます。
パンが好きじゃない人でも、手土産でおすすめされたら食べてみようと思いますし、美味しくて気に入れば自分で買いに行くこともあるでしょう。
このようにパンの美味しさを共有しやすくなったというのも、流行の裏付けと言えますね!
製造が比較的に簡単である
食パンというのは、他のパンに比べ簡単に作ることができ、パン作りの経験がない人でも教えれば作ることができます。
また、最終的には型に入れて焼くので、多少テクニックがない人が作っても、焼き上がりに影響が出にくいパンでもあります(見る人が見れば違いはわかります)。
さらに、食パンは生地を丸めて型に入れるだけなので、非常に生産性が良く、回転率も高いです。
つまり、
・経験やテクニックがいらない。
・素人でもやりやすい。
・生産性が良い。
・他のパンに比べて売価が高い。
などの点から、お店側にとっても食パン専門店は流行しやすいお店と言えます。
まとめ
以上のことから、『食パン専門店』は消費者と経営者の求めるものがマッチしたお店と言えます。
今の時代、価格競争よりも大切なのは、高品質とニーズに応えることなのかもしれません。
私も現役パン職人として、お客様の期待やニーズに応えられるよう意識して仕事に取り組みます!
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