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【完全無料講座】Ableton Liveで電子音楽を作る③~BEATの作成方法

はじめに

第3回目は、「BEATの作成方法」について紹介します。

この講座を学習すると、電子音楽におけるBEAT作成方法の基本について習得することができます。

過去の記事で、基本Beatについては紹介しました。

今回は、「1曲を作る過程において、どうやってBEATを作成するのか」という観点で色々説明していきたいと思います。

1.仮Beatの作成&Fill-Inについて

下図は、2回目で作成した「仮Beat」です。これを発展させていきます。この仮BEATは1小節しかありませんが、まず4小節分に拡張します。

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ただ、これでは何にも面白くありません。ここで大事なポイントです。

4小節目に変化(Fill-in)を加えること。Fill-in(別名:おかず)とは、一般的にドラムパターンに変化をつけ次のドラムパターン(同じパターンがくる場合もある)へつなげる技法のことです。

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よくあるパターンとしては、スネアの連打、kickの連打、Hihatの連打などの連打系です。とりあえず連打しておくと何とかなります。

コツとしては、すべてのキットで連打しないこと。上記の場合は、ハイハットはお休みしてますね。リズムにおいては、空白(何もしない)の使い方まをマスター=脱初心者となります。

高等テクニックとしては、3拍目にFill-Inを置いて、4拍目は休むという方法もあります。下図をみてください。これは、3拍目に上図の4拍目と同じFill-Inを置き、4拍目はお休みにしています。

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「お休み?休んでいないじゃないか」と思うかもしれませんが、全く休んだり、キックだけハイハットだけ等々、色々工夫することができます。

「お休み=完全な休みor音数を少なくする」という感覚です。

※完全な休みを選択する場合は、大抵他のパート(ベースが多い)でクールなFillをキメてることが多いです。

この辺は、次回予定「ベースラインの構築」で触れたいと思います。

ここまでの内容を動画で確認しときましょう。

①フィルなし②4小節目にフィル③3小節目にフィル&4小節目音数少ないの順番で再生します。

2.Beatパターンの増やし方

さて、ここからパターンを増やしていきます。ここは初心者にとって最初の関門となります。「ネットで調べてよくあるパターンをコピペ」で凌ぐ事も可能ですが、ここは踏ん張って、自分でバリエーションを増やす努力をしてみてください。ポイントとしては、

①Beatパターンを打ち込む(8&16Beat等)

 ※分からない場合は、検索してコピペでもOK!!

②上で説明した方法で4小節目にFill-inを作ってみる。

 ※②は真似せず自力でやること‼

③ ②で出来たパターンのKickやHihatの位置を少し変えてみる。
④余裕があれば、3小節目にFill、4小節目に音数を減らしたパターンに挑戦してみる。

以上の手順で、8Beatだけでも4~5パターン作れるはずです。

あきらめずに、頑張りましょう。

また、Beatだけなのでイメージが掴みにくいかもしれません。今後、ベースやコード等を作成していきますので、最初はヘンテコと思っても気にせずパターンを増やしていきましょう。

意外とベースラインを加えるとハマる場合もありますのでね!!

では画像と動画で説明していきますね。

【KickとFillに変化をつけるパターン(8Beat)】

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【スネアがBeatを引っ張るパターン(8Beat)】

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下の動画では、作った8Beatを順に切り替え再生しています。

次は、16Beatでも同様に作ります。詳細は、あえて説明しません。

画像と動画を参考に自分のパターンを作り上げてください。

【オーソドックス(16Beat)】

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【ハイハットを散らす&休符の活用(16Beat)】

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スネアがBeatを引っ張るパターン(16Beat)

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下の動画で、各パターンをよく聞いてください。違いが分かりますか?違いが分かれば、「こうした方が格好いいのでは?」という自分の考えが浮かんでくるハズ。そうなれば、オリジナルBeatを作ることができます。私なんか簡単に飛び越えていけますよ。

おわりに

いかがでしてでしょうか?

Beatを作成するポイントは、

①Fill-In  ②休符  ③8分裏、16分裏 を活用 ④目立たせたいKitに他のKitを被せない。そして、何より大事なのは、失敗を恐れず色々なパターンを作成することです。

私は、合計で8つのパターンを作ることができました。8つあれば2分20秒の曲が出来そうです。

実際の曲作りにおいても、Beatを何パターンも作る技術を身につけておくと、そこからベースラインを閃いたり(その逆もありますが)、どんどん想像力が増幅していくようになります。もし行き詰ったら、基本パターンをネットから拝借して、少し弄る事から始めてください。

最後に、出来たパターンを動画で確認してください。そのままだと面白くないので簡単なベースパターンを鳴らしながらパターンを切り替えます。

ね、雰囲気出てきたでしょう!?

ベースラインが入るだけで、Beatが生き生きとしてきますね。貴方も楽勝で作れるようになりますから、安心してくださいね。

次回は、ドリアンモードを使った「ベースパターンの構築」について紹介します。

Let's Beating!!!

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