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Ableton Liveの使い方「Side Chain(サイドチェイン)の活用法~基本編~」

1.はじめに

新シリーズ「Ableton liveの使い方」を
始めます!!
ドイツベルリン製DAW「Ableton Live」を
使ったテクノミュージックや電子音楽を
作成するお役立ち情報を
惜しげもなく無料で公開します。

ツイッターでも随時情報を
更新していきますので、
興味のある方はチェックしてみてください。
(フォローしなくても構いませんよ)

2.サイドチェインとは?

サイドチェインとは、

あるエフェクトのかかり具合を
他のトラックの入力信号(音量変化)
によってコントロールする
手法

のことです。
例として、

あるトラックにコンプを
インサートした場合、
通常そのトラックの音量に応じて
コンプが発動しますが、
別途外部入力(他のトラック)からの
音声信号をトリガーとして
コンプをコントロールする手法

が一般的に使われています。

ん?

これでは素人の方は躓きますよね。
コンプ(コンプレッサー)は
素人が扱いにくいエフェクト上位に
ランクインされており、
忌避反応を示される方も多いのは事実。

ただ安心してください。
音楽的技法としてのサイドチェインは、
ミックス時におけるコンプの使い方とは
違い、設定さえ覚えてしまえば音作りの
一環として感覚的に作業できる
ので
難しく構えずにいきましょう!!

サイドチェインについて
詳しく学びたい方は、
われらがableton公式サイトが
分かりやすく解説していますので
参照してみてください。

それでは、
簡単な例から紹介していきます。

3.コンプを使ったサイドチェインの基本

まず最初に
サイドチェインを使ってないデモ曲を
聴いてみましょう。

簡単な四つ打ちビートに
ベースとパッドの音を使った
トラックになります。

つづいて同じトラックに
サイドチェインを使った場合です。
どうなるか聞いてみましょう。

どうですか?
パッドがうねって聞こえませんか?
実際には、
パッドとベースの各トラックに
コンプレッサーをインサートして
①パッドにはキックの音
②ベースにはリズム全体の音

を外部入力として
コンプをコントールしています。

サイドチェインを使う前のサウンドは
のっぺらとして平坦でつまらない
サウンドなのに対して、
サイドチェインを使うと
キックが強調されサウンドに弾みが付く
のが分かると思います。

4.設定方法

具体的な設定方法について解説します。

①サイドチェインをかけたいトラックに
 コンプレッサーをインサートする。

画像1

画像2

②サイドチェインの設定をする。

画像3

【補足】
PreFX:エフェクト適用前の音
PostFX:エフェクト適用後の音
PostMixer:音量調整やパンニング後の音
※サイドチェイン入力はPreFXの音
(素の音)で各エフェクトを
 コントロールするのが無難です。

ちなみに今回のデモ曲の場合、
1.ドラムラック全体のPreFX音を
 ベースのサイドチェイン入力に
2.ドラムラックのキックのPreFX音を
 パッドのサイドチェイン入力に
使用しました。

③コンプレッサーの設定をする。

画像4

・Ratioは10.0:1
・Attack:0.01ms(最速)
・Release:50.0ms前後(短め)
・Thresh:-32.0dB(かなり深め)
・Out:音量調整
・Dry/Wet:100%

※上記は基本設定です。

 音が割れる場合は
 リリースタイムを
 少しずつ長くしていきましょう。

 音のうねり方は
 スレッショルドを微調整
 してみてくださいね。

ポイントを以下にまとめました。

【ポイント】
✍高レシオ
✍スレッショルド深め
✍アタックリリース短め

簡単ですね。
コンプの使い方が
分かっていなくても
音の変化を聞き取れば
調整は素人でも簡単にできます。

今回はココまで。
次回は
サイドチェインの活用法(応用編)を
お届けしたいと思います。



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