第3回 イベント「デザインフェスタ2023」

どうも、自家焙煎珈琲パイデイアです。

先週11日、12日に東京ブックサイトで開催された「デザインフェスタ2023」へ2日目の12日に行ってきました。

生まれて初めての東京国際展示場、東京ビックサイトです。
正直、私には縁遠くて、ここに来る日が来るとは思いもしませんでした。

ビックサイトの建物見上げた時には、思わず「テレビで見たことある」と呟いてしました。

ニュースで走ってる人とかコスプレしてる人とか観たことある!

賑々しいエレベーターを降りながら、階下には目一杯に広がるブース、ブース、ブース。ブースの先にはまたブース。振り返ってみてもまたブース。
ぎっしり詰められたブースの中にはぎっしりに詰められた作品達。これはなかなかカオスな空間です。
イヤホンで聞いていた「東京ポッド許可局」を止めて、イヤホンをしまいます。
だって、後ろから「藁人形いかがですかー?」なんて売り声が聞こえてくる。
これはもう片手間じゃ、いられない。音からの刺激だってかなり強烈です。これはいっそ、どっぷりと浸かっちゃった方が面白かろう。
とにかく見渡す限りのカオスです。混沌と混沌がぶつかって、さらに混沌が深まります。

実は今回、パイデイアのロゴデザインを依頼している方が参加されているということで、今月末に控えているミーティングを前にご挨拶に伺うのが、まずもっての目的でした。

まずはその方のブースへとご挨拶。
お客さんがいなくなるところを見計らって、と思うのですが、次から次への来客になかなかタイミングが図れず。なんかすごい人気の人にお願いしてしまったのかしら。
SNSで紹介されて、楽しみにしていたカレンダーを購入。おまけでもらったステッカーには「実はまだ夏」と。急に寒くなってきた日曜日、ちょっとだけ夏のワクワクが帰ってきました。

ご挨拶を終えて、せっかくのデザフェスです。こんな機会でもなければ、自分から足を運ぶこともなかっただろうイベントを楽しもう、といろんなブースを見て回りました。

ポップなキャラクターのブースの隣には本格的な日本画のブースがあったり、シュールな動物のフィギアの向かいには、前衛的な抽象画を売る石川県から来たという男の子。
目がチカチカするほどのピンクで染められたブースで真っピンクを身にまとった人、中世奴隷が着けていたようなマスクを着ける人、ブースの中の人もカオスです。
ステージでは歌って踊るアマチュアアイドル、ミュシャを思わせるようなでっかい壁にライブで作品が画かれて行きます。
各々に自分のコンセプトがあって、小宇宙が凝縮した空間の活力というか、圧縮された爆発力に満ち満ちていました。

あの空間を歩いているだけで、人が好きなものに突き進むパワーにグッと背中を押されるような、ちょっとだけ前を向ける力を感じます。
小さなブースの中には、純度100%の「好き!」「やりたい!」が膨らんではち切れんばかりです。

自分の「好き」に真っ直ぐな人たちが、他人の目も気にせずに、「好き」に突き進めることがなんだかワクワクさせます。
自分の「好き」に一生懸命すぎて、周りの人などお構いなし。他の人がどんな好きかよりも、それを遥か超えて、自分の好きが好き、という一直線なのです。このある意味での無干渉なところがあの場を成立させていたのでしょう。

カオスな空間の中で、似たようなもの、同じようなものを捨象して一緒くたにすることがいかにつまらないか、歩いているとそんなことを思います。
似ているようでも、作っている人を介せば、全く違う小宇宙であることがわかります。
そこに並んだ物質たちはあくまで結果であり、それが創られるまでの作家さんの想いは個々に違います。その想いが作品を創りあげるまでパワーを持っているから、あの場所は面白いのです。
形になっているものが並んでいる、そこまでに至らしめるパワーがデザフェスの醍醐味だと思うのです。

結構、かなり、だいぶ、やられました。

さて、自家焙煎珈琲パイデイアは、HPでも毎週金曜日、「焙きながらするほどでもない話」というエッセイを更新しています。こちらもぜひ、ご一読ください。


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?