なぜ私は伊達巻を食べたのか「季節の伊達巻 さくら」編
前回超高級な伊達巻を食べてから、私は伊達巻を見かけたら買うことにしていた。とは言ってもなかなか伊達巻を見る機会なんて無いのだが、先日「おっ」と思って買ってしまったものがあった。
それがこれだ。
季節の伊達巻 さくら (税抜き):315円
残念ながらこれを執筆時点で販売は終了してしまっている。というか1週間だけの限定発売って短くないですか、紀文さん!? これ読んで食べたくなった人はどうすれば……
とにかく、買ったので食べてみることにした。
ひと目見た瞬間に、春の新商品とわかるパッケージ。これは目に入ったら買ってしまう。桜の花びらペーストと塩漬け桜葉というワードに、否が応にもテンションがあがる。
中を開けると、ややこぶりな本体が出てきた。
特徴は生地に練り込まれている桜葉だろう。のりでもまぶしたかのように表面に葉っぱが見て取れる。
そしてこの時点から漂ってくる香り。桜餅の匂いだ。甘くて少し酸っぱいようなしょっぱいような和菓子の香りが漂ってくる。
切って断面を見てみよう。
断面は美しい桜色(ちょっとわかりにくいが)。
食べます。
あ、意外と甘い。それでもってちゃんとしょっぱみもある。桜の香りが鼻を突き抜ける。春だ、春を感じる味だ。目をつぶると深大寺にいるイメージが浮かぶ。周辺のお茶屋で座って、桜吹雪のなか頂く桜餅。
おっと、トリップしてしまっていた。
紀文といえばおでんの練り物だが、生地もしっかり魚のすり身の味も感じられて伊達巻らしさも失われていない。過剰でないお上品な甘さ。伊達巻に求められているものである。
ここまで書いていて気がついたのだが、桜味とはなんだ? 多分私達は、桜餅や道明寺の味を桜味と考えている気がする。私は桜の葉っぱや花びらを塩漬け以外で食べていないので、もし知っている人が教えてほしい。
季節の伊達巻というだけあって、春を感じることのできる伊達巻だった。もうすぐお花見シーズンだ。直接見に行くことはできないが、これを食べればお花見に言った気分を感じることができるのではないだろうか。紀文だけに。
また夏の伊達巻がでたらぜひ買って試してみたい。どんな味だろうか、今から楽しみである。
では、よい週末を。
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