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迷子探しから思う事

ご近所で、お世話している所の1匹が、行方不明になりました。
家の周りに殆どいる子で、何処かへ遠出するような子ではないという事でした。

一度別の場所でも、毎日家の周りにいた子が居なくなり、捜索したことがあったのですが、冬の寒い最中、お隣のガレージに入って居た所を、閉じ込められてしまったようで、猫の鳴き声を聞いた世話人が、ガレージを開けてもらってしばらくそのままにしてもらったら、次の日戻ってきていた、という事もありました。

しかし今回は、そんな事もなく、謎が謎を呼び、心配は募るばかり。

交通事故のことも考え、清掃局に問い合わせをし、愛護センターでの収容動物も確認。
しかし居ない。

すると、今朝清掃局から電話がきて、特徴が似たような子が、昨日搬送されたので確認しますか?とのこと。

見つかった場所が、少し場所が離れてはいましたが、可能性も無くはないので、見にいくことに。

待ち合わせの場所にいくと、係の方がすでに待っていらっしゃいました。

この自治体では、毎週決まった場所に、集められた猫達が保管され、合同葬をするそうです。
要は、動物とゴミを一緒にしないということ。
以前いた自治体は、回収しにきてくれてもその行き先は、燃えるゴミと同じで、なんとも酷いと感じていたので、心ある方は、たとえ野良猫でも、別に火葬してくれる場所へ連れて行っていました。

案内された場所は、屋外の公共施設の片隅のガレージで、その中に冷蔵庫がありました。
係の人は、そこを開け、黒いビニール袋に入って、カチコチに固まった猫の遺体を、おもむろに地面におき、ビニールの袋を開けました。どんなものかと、構えてしまいましたが、綺麗な遺体で、耳カットがしてありました。

結果、この子は探している猫とは違いました。

きっと、この子に餌をあげていた方は、安否を、心配したりしているかもしれないなと思い、写真に収め、猫ちゃん、今までお疲れ様でした、と、こころで伝えました。

家の子の迷子も大変ですが、地域猫達で安否が確認できなくなった子は、探すのが本当に大変です。健康状態も、ご飯の時間のほんの一瞬みただけでは、わかりません。
マイクロチップや、居場所がわかるようなものを、手術の時につけられたら手がかりもつかめるだろうし、虐待などの犯罪防止にもなるかもしれないのになと、思ってしまいます。

係の方も、遺体の収容の時におかしいなと、思ったものは警察へ通報するということでした。残念ながら、実際にそう言った事を疑うような遺体が、近日中にあったようでした。

虐待事件はネットのニュースの世界では無いのです。
野良猫の世界を垣間見ると、地域の防犯や、社会問題に繋がるようなことに多く当たります。外国で認められている、アニマルポリス、というものがあれば、未然に防げる事件もあると思います。

もちろん外でも穏やかに暮らしている子を見ることは、癒しなのかもしれません。でもそれは、あくまでも観賞用としての一コマであって、常に危険は隣り合わせ、病気や怪我で苦しみながら、だれにも助けられず、ボロボロになっている子も影でいるわけです。

心が折れそうになることもありますが、改めて、これ以上増やさない、今いる子が不当な死を遂げず、そこから数が減っていく、という事が、あらゆる方面から考えても、一番なのだと感じました。


#ねこ #猫 #野良猫 #日記

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