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地域猫から飼い猫へ

今年の猫活の成果として大きかったのは、住まいの自治会が、地域猫活動を行政と連携して推奨していく方向に持っていけたことです。
自治会としては行政から、不妊去勢手術の補助金が上乗せでもらえるので、悪い話では無いということで話もスムーズに進みました。

しかし、すべての住民に地域猫活動を周知し賛同されることは難しく、やはり説明しても嫌なものは嫌だと、排除する思考にしか持っていくことができない方もいます。

なんとか良い関係に持っていけるよう、行政と自治会の後ろ盾を利用しながら、こちらもトラブルが起こらないよう給餌や排泄物の掃除など努力していくしかありません。

TNR後の猫の管理にも難しさを感じます。
病気になった子、弱っている為保護が必要な子をすべて個人で見るのは難しいのです。なので、地域の野良猫に耳カットがあったら、みんな幸せ、と言うわけではありません。どちらかと言うと、せめて数を減らす為にと手術され、その後の安否を天に任せざるを得ない、そんな運命の猫達ばかりです。

地域で大好きな猫の為に何がしたいな、と思われる方がいたら、是非そう言ったお世話をされている方に辿り着いて、仲間になって力を貸して欲しいなと願っています。

そんな中、昨年は自ら外の生活を引退を決意したのか、急に人に懐くようになり、通りすがりの優しい方を飼い主さんにした子がいました。

10歳くらいです。家の生活に慣れるのに数ヶ月かかりましたが、飼い主さんの努力で、今では一緒にお布団で寝られるようにまでなったそう。顔つきもすっかり家猫さんになりました。

一方、他地域なのですが、体調が悪くなってしまったにも関わらず、捕まえることができず、近隣の協力も得られず、そのまま行方がわからなくなった猫もいます。

先日記事にしましたが、事故なのか病気なのか、突然亡くなってしまった子もいます。

出会ったタイミングによって、保護される子もいれば、キャパオーバーで若猫でも慣れてない理由でリリースの運命になる子もいます。

こうも運命が変わるのは、運は、その猫が持っているもの、と解釈しなければやりきれません。

ただ、嬉しいことがひとつありました。

自治会が公に地域猫活動をバックアップしてくれるようになったので、行政お墨付きの腕章をつけ、お世話の方も給餌をコソコソする必要があまりなくなった事が良かったのか、
以前より、ご苦労様です、とか、ありがとう、と感謝されることが多くなったと肌で感じているそうです。(嫌がらせもありましたが、それより感謝される方が多かったとか)

そして、ここに居る猫を気に入ったのか、引越し先をペット可にしたので、できたらここの猫を飼いたいと声をかけてくださる方とも出会えたそうです!
しかも、仲良しの2匹で。
慎重に、話を進めていけたらと思っています。

TNR後、数年懸命に生きてきたミドルエイジの猫さん達に、安住の地と愛情を与えて下さる方に出会えると、優しい気持ちと感謝で一杯になります。

地域猫から飼い猫へ、と言うのが広がればいいのになぁと、思います。

幸い飼い主さんに行く前の預かりさん(猫飼育経験はあるけど飼えない、場所はあるよ、と言う方)が居るので、うまく行くよう頑張りたいです。

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