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猫活

暫く休んではいたものの、まとまった猫のTNRをする事となりました。それにしても、道路をはさんで向こう側の住宅街の方達は、猫の存在は把握していながら今まで誰も何もしてこなかったようです。
お住まいの自治体が地域猫など、飼い主のいない猫との共生を掲げている場合、そちらに問い合わせをすれば、地域のベテランのボランティアさんを紹介してくれたり、色々と指導してくれることが多いのですが、調べてその先にいけないか、そもそも気にしていないのか。
まぁ、面倒くさいしそこに費用をかけたくないのでしょうね。

保護活動の(TNR)は、私にとって楽しいことではありません。一匹の猫を捕まえてからリリースまでの3日間、猫にはきっと怖い思いをさせるので、なるべく負担のないよう最善の注意を払い行います。
全て終わって、餌やりさんと友好関係ができ、猫がのんびり暮らしている様子を聞けてやっと、良かったかなと思えます。
今回は、まだ幼さの残る仔猫がいるので正直辛いです。家にいれたら慣れるのになーなんて思うと、リリースがいい事なのかと悩んでしまいます。だから仔猫が産まれる前に不妊手術をしてほしいのだけど、結局事態が明るみに出てこないと何も始まらないという皮肉。

以前住んでいた地域は、外生活が悲惨な外猫たちを多く見ていたので、野良猫は全て家で飼われた方が幸せだと強く思っていました。知り合った個人のボランティアさんに素晴らしい人がいて、どんな慣れない野良さんでも自分の捕獲器にかかった子は保護をし、その方の素敵なお宅で時間を掛けて慣れ猫にし、里親さんを見つけ、遠くても外車を飛ばして届けに行く方でした。
その方の目に留まれば、大人も仔猫も、みんな貰われていき、凄いなぁと憧れたものです。
私はというと、里親探しに関してはコツコツやってきてはいたのですが、以前トラブルがあってから、消極的になってしまい、情けない限り。そもそもスペースや余力の問題もありますが。

ただ、これには人によって考えがそれぞれあって、1匹の猫を保護してケアして里親さんを探す時間と労力を考えたら、その間にTNRできる猫の数をふやした方が結果的に保護する猫も減るのだから、そちらが効率的という人もいます。
目の前の1匹の運命を考えることも必要だし、野良猫全体の未来のことを考えることも必要だなと思います。

外で生きることは大変で、ちょっと短いかもしれないけれど、地域が優しく見守ってくれる場所ならば、自分の意思で猫らしく生きられるかもしれない。

だって、例え飼い猫だったとしても、飼い主が留守がちだったり、退屈な部屋で刺激のない、つまらない日々を送ってるかもしれないし、途中で飼育放棄されたり、多頭飼育でストレスが多い子もいるかもしれない。

これを免罪符のように、自分を諭しながらリリースしている私。(でも家に適応できる子なら、絶対飼われた方がいいと思うから免罪符の効力は限定的。。)

最近は、家のエントランスまで綺麗に舗装され、計算された植樹が植っているお庭や、マンションのような、人の気配の感じられない隙のないお家が増えているように感じています。
餌をあげてくださる方は、殆どが長年住んでいる高齢の方。いずれこの方々が居なくなってしまうと言う心配が常にあります。また、お庭に来る猫を自ら手術してくれている人も、高齢者が多いです。
足腰が悪くても、みなさん力を振り絞って、驚きの行動力。街の外猫の数のコントロールと生活は、数少ない方々に支えられていますが、負担も大きく先行きも不安です。不思議な事に、若い方が野良猫に悩んでボランティアにたどり着くという話をそんなに聞くことがありません。
一方で、野良猫の手術を率先してくれる病院は、若い獣医さんが多いようにも感じます。

これから、街並みはどう変わっていくのでしょうね。
みなさん生死を考えるような年齢になったら、少しは家の周りで生きる猫達の大変さにも共感してくれるようになるものなのでしょうか。

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