雨の日の外歩き

今日の雨は、植物達が、乾いた喉を潤しているような感じがする。そんな日の雨の日の外歩きは結構好きだ。寒くもなく、風もなく。しとしとと、雨が降る。

途中、屋根の下で小さくなって雨宿りしていた、顔見知りのさくら猫がいた。
これをみると、ごめんね、と思ってしまう。

でも、今ある彼らの幸せや環境を力ずくで変えるのはエゴかもしれなくて、助けが必要な時に手を差し伸べられる程度で見守るしかないのかなとも思う。
そう思うしかないのがまたごめんね、なのだけど。

さらに隣町まで行く途中、ガレージの中で雨宿りしてる野良さんがいた。耳カットをしているのかどうか確認しようと、左にいる猫に注目して歩いていたら、歩道のポールに激突してしまった。
慌てて後ろをみたけれど、幸い誰にも見られていなかった。そう、都心の人の動きは天気に左右されるから、雨の日は人があまり出歩いていなくてとても快適なのだ。
（ちなみに猫はたぶん、カットしてなかったかもなぁ。。街の人頑張って。）

私は長靴を履いて歩いているので、膝から下は雨に無敵だ。途中にある公園は人工的に整備された公園だけど、水の生き物や鳥や草花が沢山いる。
地面に水溜りがあったから、わざと踏んでみた。
ビシャッと泥の中の水が跳ねる感覚がどこか懐かしかった。誰もいないから最高の気分だ。

暫くぶりの、お気に入りの小さなパン屋さんに寄った。
雨だけど、前に人が居て私の後にも人が来た。
嬉しいことに、午後過ぎても商品はたくさんあった。選び放題でパンが買えてご機嫌な私。
お会計をしようとした時、お店の方が残りのパンを裏から出してきてくれて、１つおまけしてくれた。
なんて嬉しい事だろう。
食いしん坊にみえたのか、うちで待ってる子が居ると思われたかな？（ほとんど私が食べますよ）
なんだかいい雨の日だなぁと思った。

「ただいま。」

「おかえり」