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「それは企業秘密です」は、エシカル的にアリですか?

こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、カワムラです。

一般社団法人日本エシカル推進協議会(以下:JEI)が2021年10月13日(水)に公表した、日本初となるエシカルについての総合的な基準となる「JEIエシカル基準」。今回は、その大項目5「製品・サービスの情報を開示している」をテーマとしたウェビナーについて書かせていただきます。


エシカルにおける「情報開示」とは

エシカルである等を表明している企業や事業には、自らの商品やサービスについての情報を開示することが求められています。最終的な商品に直接かかわる事項はもちろん、資源調達、製造、流通、廃棄まで、ライフサイクル全体において環境、人権等を含んだ社会的配慮についても、適時、適正な情報開示が求められるのです。大項目は下記の5つの主要課題、配慮項目に分かれ、各課題についての取り組みレベルが示されています。

5.1 エシカルである等の主張をする際には裏付け情報(エビデンス)を示している
5.2 可能な場合には認証を取得している
5.3 サプライチェーンを透明化し、トレーサビリティーを確保している
5.4 自社およびサプライチェーン全体の環境と社会への影響を把握している
5.5 製品・サービスに関して適時・適正に情報開示を行い、説明責任を果たしている

「JEIエシカル基準」より

ここでおさらいです_φ( ̄ー ̄ )

▪️エシカル=倫理的、道徳的
▪️エシカル消費=人や社会、環境に配慮した消費行動

PAF MALLでは、「美味しいもの」「できるだけ身体によいもの」「エシカル消費なもの」という3つの要素をサービスポリシーとして掲げています。なにをもってエシカルとするのか…を曖昧にせず、裏付けとなる情報を担保し、必要な情報を開示することを大切にしたいと考えています。

例えば、長野県の自社養鶏場で地鶏を生産する「鳥屋花」様。JAS地鶏規格認定の自然環境で、地鶏を平飼いで飼育しています。安心、安全な地鶏を飼育し、日本の未来へ向けて生産量1%の「地鶏」を残し続けること、世界で認められる「JIDORI」を確立することを目的としています。

また、SDGs_12「つくる責任、つかう責任」へのアクションとして、農林水産省の施策「アニマルウェルフェア基準」を満たし、持続可能な世界貢献へ寄り添っていくことも目標としています。


「それは企業秘密です」は、エシカル的にアリかナシか

前職での通販事業の際、取引先の情報開示について議論したことがありました。有名店、人気店の商品は、店舗名を開示したほうが販促に繋がりやすい。反面、他社に取引先を知られ、取られてしまうのではないか…。お客さまが、取引先から直接購入してしまうのではないか…。そのような懸念から、お届けする商品の同梱素材にも配慮をしていました。

取引先は財産であり秘密情報」という意識があったのかもしれません。

PAF MALLでは、出店社様の情報を、できる限り開示するようにしています。商談の際には、商品についてだけでなく、資源調達、製造、流通、廃棄などについてもうかがうようにしています。

京都・下鴨神社の近くにある青果店「八百屋 Organic Vege Annex」様は、自分たちが本当に美味しいと感じた野菜のみをお届けしたいという思いで、化学農薬、化学肥料不使用の野菜にこだわっています。

農家のかたと直接繋がり、どんな人が育てているのか、どんな場所で育ったのかを知ったうえでいただくことで、より美味しく、より楽しく食事をとれるようになったといいます。顔の見える農家のかたとのコミュニケーションを、お店に来てくださるかたへ共有するのも嬉しいひとときと、僕たちにも語ってくれました。


そんな出店者様の思いや行動を、伝えていくことが僕たちの役割です。そのための適時、適正な情報開示に、先述のような懸念は不要と考えています。

PAF MALLは、お客さまと出店者様の繋がりを広げていく場なのですから。

もちろん、出店者様や生産者様の「技術やノウハウ」など重要情報は、企業秘密と考えています!


次回は、
「日本のエシカルの現在とは」について書かせていただきます。どうぞ、引き続きおつきあいください!


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