涼しくてご機嫌
最近の涼しくなってきた頃の日記
車の後ろのブレーキランプが片方切れている。そんな車を、結構たくさん見つける。でもこれって誰かに指摘されないと気づけないのだ。車を運転してるとき、前後に走る車同士は大抵他人でお互いの連絡先なんて知らないから、ああランプ切れてるよ、とか思いながら、教えてあげることはできないよなあとそのまま後ろを走ってる間に、ウインカーがでて、その車はブレーキランプを片方切らしたまま、ふいと左に消えてしまう。そしてほかの車を後ろにつける。何人が私と同じことを思ったろうか。そして皆、自分の車ももしかしたら…なんて思っているうちに、家に着いたときには、ほとんどもう忘れてしまっている。
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グロリオサ。熱帯生まれの、反り返るように咲いた、まるで燃え上がる炎のような赤い花びら。おしべが6本、真ん中から、めしべが1本。めしべは花からまっすぐ下に向かってでて、そのあと直角に曲がって、自分を取り囲む花粉を剥き出しにしたおしべから逃げるように、ぴょこんとひとつ飛び出している。なんて不思議な見た目なの。ユリ科の花は花粉が大きくて、花弁を汚すので、見えてるときは摘んでしまう。売られるための花に大事なのは美しさで、生殖能力はいらないってこと、ぷちぷち。逃げなくてもほら、おしべの花粉なくなったよ。花屋の自然ってほんとに不自然。
さらにグロリオサの葉は、先端がいつまでもおわらずに先細り、最後はくるんと渦を巻いている。このくるんは、周りの茎や棒状のものをキャッチして、そのまま上へ上へ進んでくのだ。茎を持って1本取り上げようとしたら、このくるんとした葉の巻きひげが下にあった1本の持つ巻きひげとつかまり合って、お互いが離れないようになっていて、そんな必死に手を繋いで、離れないようにして怯えないでよ、と思う。でもくっついちゃうと扱いにくくて仕方ないから、巻きひげを全部ちょんちょんと切ってふたつを無理やり離した。引き裂かれるふたつ。グロリオサの一番可愛いとこを切っちゃった。くるんがなくなるように全部綺麗にカットして、くるんなしグロリオサ1本600円できあがり。
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韓国料理をつくる。材料を買いにキムチ屋さんに行く。スンドゥブチゲに入れるキムチを探してたら、スンドゥブのもとなるものが売られていて、買ってしまう。キムチ屋のおじさんが、キムチをつくる際にでた白菜の真っ赤な水分を私たちにくれた。これ入れると普通の水でつくるよりいいよ。キムチ屋さんを出る。絶対においしくなるものたくさん買ってしまった。つくってみたら、案の定完璧においしかった。魔法のキムチ水。これでスンドゥブチゲは完璧につくれるようになった、なんて言ったりしながら、またつくるときは一番最初にあの無料の特別な水を思い出すだろう。
この前あったなんにもしてない私
ね、お腹すいた? なんで、お腹すいたってこと? ううん、わたしはそんなにすいてないけど。何か食べようか。そんなにすいてないけど、ひと口だけ食べたい。つくるよ。じゃあわたし洗濯物まわすね。できたよ。洗濯物がまだ終わってないの。じゃあ回しておくから、食べたい分だけ、食べてなよ。ありがとう。終わったよ。おかえり。あれ、ひと口って言ってなかったっけ? 今日は結構食べれたみたい。半分くらい食べたね。残り半分をどうぞ…あ、洗濯物が終わったみたい。前の畳んで、ハンガー出してあるよ。ありがとう。
このあとどっちが洗濯物を干すか提案する始末でした。いつもありがとう。
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姉がスペイン旅行に行って、帰ってきた。帰ってきて泣いていた。姉はこれまでの人生で一番幸せな旅行をきっとしてきたのだと思う。姉が泣くとママも泣く。妹は姉が帰ってきて嬉しいから泣かなかった。姉がたくさんお土産を買ってきてくれた。青色の絵本、栞、トートバッグ、お菓子。お菓子はあんまりおいしいとは言えなかったけど、珍しくて嬉しかった。
私に幸せをもたらすもの全てが幸せになりますように!
今日のうた
運転をしてるときにシャッフルで流れてきて気に入ったyonigeの曲。