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全てうまくいきますように

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    過去にお付き合いしていた「ナンちゃん」のはなし。

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    おすすめの本を投稿します。

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検査を続けていた未来を考える

もう叶うことのない日常を、供養します。 私が想像していた、「その後 慣れることができた」バージョンの世界。 ⋮ 私はとある会社の正社員、検査職。 仕事も段々と慣れてきた3年目の夏。朝起きるとすぐにトースターでパンを焼き、立ったまま食べる。適当な冷凍食品をタッパーにつめて、スーツに着替え、お姉ちゃんにいってきますをして、家を出る。 駅のホームに着くと、たまに会うことのできるショートボブの「天使」に遭遇。ラッキー。 今日は頑張れそう。 会社に着いたら、スーツから白衣に

    • 迷路から出られないタイプのマウス

      このままだと呆れられてしまうかなと思って部屋を掃除する。サボテンの育て方でも調べて伝えようかなと思う。 ─────────────── あまり脳のキャパシティが大きくないんだと思う。社会に出て気づいたのは、ひとつのことに対して瞬時に対応することや、とりあえずでもいいからスピーディーにリズムよく、こなしていくっていうのが私はすごく苦手だってこと。私の良いところはひとつひとつゆっくり丁寧で、始めたらずっとできるし、間違いがないようにもできるんだけど、ほとんどの職種でそれはあま

      • 犬と猫と私

        日記 友人に神社でダンスを踊るから、そこで古本の出店を出さない?と誘われた。読書会をしている人たちに声をかけたら快諾してもらえて、当日は自分の棚からお気に入りの本をたくさん取ってきて、並べた。思っていたよりもたくさんの人が足を止めてくれて、私の持ってきた本に興味を持ってくれたりしたら、私も嬉しくなって、たくさん本の説明をした。 お客さんに説明しながら、それらの本のどんなところが好きだったかを、同時に、もう一度理解したりした。赤瀬川原平の「四角形の歴史」と穂村弘の「野良猫を

        • 私の自然である

          実家に帰ってきて、4ヶ月くらい経った。他の人と比べたらゆっくりすぎるペースで日々を過ごして、やっと今月から働き先を1つに決めた。結局、自然の世界に戻ってきた。嬉しい。仕事をしている間はずっと葉っぱのにおいがしていた。青臭くて、生き物の、清潔なにおい。もうひまわりを見た。 人生死ぬまで勉強、と祖父がよく言っていたらしい。ちなみに祖父には会ったことがなく、私の祖父は姉が生まれて姉のことをお風呂に入れ、そして私が生まれる数ヶ月前に亡くなった。なんだよお、と思ったけど、祖父と入れ違

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          実の父があまり好きではない。私の父親との記憶は私が中学校に上がる直前から10年間途絶えている。その間女系家族で育った。何も問題なく、健やかに、祖母と母と姉から、愛された(母からしたら大変な日々だったかもしれないが、私の目からはいつでも理想の母だった)。その後大人になり再会をしたりするのだが、それはまた別の話。 前記事で私は料理をつくるのがあまり得意ではないと書いた。だが年に数回、自分のためにひとりで自分の中で食べたいと思ったものを作ろうとする日もある。大概は鍋とか、肉じゃが

          混ざり合う

          実家を出て大学のそばでひとり暮らしをし始めた頃から、「料理」というものを部屋で食べることがかなり減った。最低限簡素な料理はしていたが「おいしい食事」に対する熱量みたいなものがかなり薄く、2つくらいの材料で3分以内にできて、「焼く」という行為から生まれるものを「料理」と呼んでいた。 それ以外は基本、「食材」を食べていた。恥をしのんで書くと、卵を炒ったもの、ピーマンを焼いて醤油で味をつけたもの、納豆ご飯、トマトやアボカドを切ったもの、レタスなんか。肉は嫌いではなかったが、料理ス

          混ざり合う

          ナンちゃんを思い出した。

          誕生日だった。ナンちゃんから、おめでとう!とだけ連絡が来た。別に来ないだろうとも来るだろうとも思っていなかったが、くれるんだ、と思った。お母さんに、ナンちゃんまだあなたのこと好きなんじゃないの?と言われたが、好きとか、ヨリを戻したいとか、今度会いたいとか、そういう言葉を後ろに隠したハッピーバースデーなんかじゃなくって、私が産まれた日だから、おめでとうと言っておかなきゃなと思って、ただおめでとうだけを言いにくるような人だと知っていたから、それはないよと返した。案の定ナンちゃんは

          ナンちゃんを思い出した。

          大人の世界と子どもの世界

          SNSで動画が流れてきた。居酒屋のような雰囲気の韓国のお店で、店員の3~40代らしい女性が、パフォーマンスをする。 酒瓶を何人分かのグラスに注いでいくのだが、あの手この手を使って、かなりおもしろく考えられている。振ることでシュワシュワを強くして、穴を開けてまるでビームみたいに酒を注ぐ。 最後に残りの泡が出てくるときに、女性が瓶の細長いところを手で覆い、扱くような動作をすると、客である男性たち数人が盛り上がる。恐らく性的な動作を彷彿とさせるそのパフォーマンスで、酒を注ぎ終わっ

          大人の世界と子どもの世界

          好き

          困った顔とばかみたいな会話 街を歩く。天気のいい日に街を歩くのは気持ちがいい。お薦めの店に入り、食事をする。ここがいかに素敵な場所か教わる。私は店よりも君が好きだよ。君が美味しいと思うものを食べて、私が残したら食べてくれる。それもいいけど、たった一回だけ、適当に入った店で甘いものばかりがメニューに載っていたときに、食べるのは得意な君が、「甘いものは少しでいい」と言いながら困った顔で渋々パンケーキを食べていた日が、一番好きだなと思った。食べたくないのに、食べるしかないって顔。

          最近の学び

          サムネイルは洗車をしたときに撮れた写真 尊敬できないのに一緒にいたいと思ったら、本能的に好き。SNSの最先端なおしゃれを追いかけ続けるのに時間を使ってると、できないことが増えるからやりたくない。自然淘汰を生き抜いた植物たちも見た目には洗練されているかどうか怪しい。人の弱みは愛しい。たまに喋りすぎてしまい後悔する。清竜人のような軽やかで爽やかな女好きは、むしろ心地いい。キャロットケーキは味でなく、見た目の美しさや憧れの存在でいてくれることが特別で大切。できるだけ分かりやすい文

          最近の学び

          ひとりのときの頭の中を並べる

          一生懸命歌をきいて歌詞を見ている。文字を書いている。文字を読んでいる。ほんとにやりたいのはメイクを落とすことなんだけど、メイクを落とすことに手の動きと目線が奪われると、頭の中に考えたくないこととか全部やってきちゃうからどうしても目線を活字に移してしまう。 山田詠美は恋の先生。テーマに不倫の話がいくらあったとしても、純と言えるのは、お互いがお互いの方向を向いて、お互いだけの話をしてるから。起承転結なんて二の次で、不倫されている旦那のことなんて頭にないみたいに書かれてるから。それ

          ひとりのときの頭の中を並べる

          石にされちゃうわ

          晶はいつも帽子をかぶってた。ハットや、キャップじゃなくて、頭をすっぽり覆ってしまう伸縮性のある素材の、ニット帽よりは少しだけ薄い、冬以外の季節でも平気なやつ。 彼を含めた仲間たちとは大人になってから、友人の紹介で知り合った。彼らと会うときはいつも夜集合で、特に悪いことをするわけではないが、うるさいところで音楽を聴いて、疲れたらその足で酔っ払ったまま、朝まで居酒屋や誰かの家で過ごすことが多かった。 「コイツの帽子の下、見たことある?」 友達のひとりのユウゴにふと言われ、そ

          石にされちゃうわ

          上じゃなくて、となりを見ることにした

          この前。紹介された女性が、上京して夢を追って仕事をがんばっていて、きらきらしていた。 店をあとにし、帰りみちにその女性について話を聞いた。 「彼女の夢を追う生き方や、行動力を、すごく尊敬してるんだ」 私はその言葉を聞いたとき、ああ、彼は生まれてから今まで、挫折したことがないんだと思った。 そして、挫折した人も周りにいないんだと思った。だってもしいたら、そんな無神経なこと人に簡単に言えないはずだから。 そのまま真っ直ぐ、頑張ったぶんだけ報われる経験ばかりの人生を生きて

          上じゃなくて、となりを見ることにした

          「愛される」より「愛する」がいいのは

          よく言う。「追われる恋愛の方が絶対幸せ。でも、追うのが好きなんだよね〜。」 自分が追っていると見せかけ恋愛論 とても分かる。 私も、追われるよりも、追うほうが絶対に好き。 そして、私と同様に追うほうが好きな友達と前に話したときに辿り着いた答えは、 「結局、人類みな追う恋愛が好き。」 さらに辿り着いたのは、 「皆追う恋愛が好きなのに付き合う人たちがでてくるという矛盾の答えとして、 自分が相手を追っていても、相手には追っていると感じさせることが重要である」 私た

          「愛される」より「愛する」がいいのは

          仕事を辞めて2ヶ月経った

          仕事を辞めて2ヶ月経った 仕事を辞めて田舎に帰ってきて、2ヶ月が経った。体調を崩して貯金はあっという間に消え、強制送還されてからは、ぼんやりと穏やかな毎日を過ごしている。 一人がもともと嫌いで、途中からひとり暮らしになってしまったから寂しかったんじゃない、と母に言われて、確かに家に誰かが必ず帰ってくるというのはいいなあと今、つくづく感じる(私の友達にそれを話すと皆、ひとり暮らしは寂しくはない、気楽でいいなんて言う)。 のんびり過ごしていれば体調不良なんてあっという間にな

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          This is all^ᴗ ̫ ᴗ^

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