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私の自然である


実家に帰ってきて、4ヶ月くらい経った。他の人と比べたらゆっくりすぎるペースで日々を過ごして、やっと今月から働き先を1つに決めた。結局、自然の世界に戻ってきた。嬉しい。仕事をしている間はずっと葉っぱのにおいがしていた。青臭くて、生き物の、清潔なにおい。もうひまわりを見た。

人生死ぬまで勉強、と祖父がよく言っていたらしい。ちなみに祖父には会ったことがなく、私の祖父は姉が生まれて姉のことをお風呂に入れ、そして私が生まれる数ヶ月前に亡くなった。なんだよお、と思ったけど、祖父と入れ違いで生まれてきた私は、彼から一家で唯一、左利きと喘息持ちと物書き(好き)の性質をもらった。喘息は治ったけど。

うちの一家で私と祖父だけが、左で物を書いて、あと身体が弱い。私はじいちゃんの生まれ変わりだとよく家族に言っている。人生死ぬまで勉強、私は好きな言葉である。生まれ変わりという自負を持って生きているからなのかは分からないが、そうありたいと思っている。スピードは遅いけど。母もよく言う。どんな仕事をやっても必ず勉強になることがあるし、最後に何かに繋がっていくよ。なんだか、うちは皆前向きである。

これから何をして生きていくんだろう、と思いながら、やりたいことをやれる日々をもらったと思う。うちのバラは結構散ってしまった。琵琶が大きくなるのをまだ待っている。サボテンは場所を変えただけですくすく育つ。自分でない全てをもっと分かりたいと思う。絶対に分からないなりに。




この前友人に、私の特別なことを話したら、いいなあと言われた。うん、そうなの、いいでしょ、と嬉しく思った。



自分にとって、この人の言ってること自然だなあと思うことを言われて、好きだなあと思う。何を言っているか分かるなって思えるところが好き。嘘や、不自然なところがないとこが好き。何事も自然だと居心地がよい。だから私は大地が好きなのか。



たまに、他人の家なのに家主でない自分がひとりでいる、というシチュエーションに出くわすことがあると思う。人によるかな。私は同棲もしたことがあるし、好きにいつでも部屋に入っていいと言われたこともあるし、コンビニ行ってくるから待ってていいよと言われたこともあるので、割とある。
そういうときに、すごく幸せを感じる。私というものが入り込んでもゆるされたことに対して。私が自然にそこにいることが問題ないことが嬉しい。
他人の家に私しかいないとき、私がつくりあげたのではない部屋の装飾や、私が選んだのでない本を感じる。あれば、私が買ったのではない食べ物も。
目を瞑って、呼吸をする。私でないにおい。




おやすみなさい。
またあとで、「部屋」について書きたいと思っています。


今日のうた
透明26時-Base Ball Bear

終電よりは 始発で
部屋なら 窓から入って
親なら 寝たあとで

透明26時/Base Ball Bear

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