読書感想文(72)ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター著、白根美保子訳『金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』(筑摩書房、初版)

はじめに

この本を読んだきっかけは友人のオススメです。高校時代の友人と久々に話していて、お金の話になり、この本を読むように勧められました。すぐに学校のOPACで調べると見つかったので、借りて読みました。

感想

まず、お金に対する価値観が大きく変わりました。世の中、資本主義社会なんですね。三年前にその友人が「搾取される側ではなく搾取する側になりたい」と言っていた意味がやっとわかりました。「お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせる」という考えは忘れずに持っておきたいです。

この本を読んでいる途中、または読み終えた後にも思うのが、ちょっと話がうますぎるよなぁということです。この人は成功者で、成功したからこんな事が言えるのです。同じ方法で成功できるのかどうかは、自分でやってみるしかありません。そこで大抵の人は臆病になってしまう、だから金持ちになれない、と筆者は言います。全く、私も多数派であり、やっぱり怖いなぁと思いました。しかし何故怖いのか考えてみると、やはり筆者が言うように知識が無いからなのです。失敗談を聞いて、失敗する可能性がある事は知っています。しかしなぜ失敗したのか、或いはどういう時に失敗しやすいのか、それが私にはまだわかりません。完全に運であるとはどうしても思えませんでした。なので、まず必要なのは知識です。そしてリスクとリターンを考えて、やるかやらないか決めようと思いました。ただし、やることは決めています。これについては後述……。

もう一つ大きな変化は、お金の考え方のスケールが変わったことです。これは昨日のnoteに既に書いてしまいましたが(書いてるのは同じ日だけど)、簡単に言えば今10万円失っても、10万円くらいすぐに取り返せるということです。お金のスケール観は年を経るにつれて大きくなります。今大きな失敗をしても、今なら全然やり直せるのです。なので私はこれからお金の勉強をし、遅くとも4月から投資を始めてみることに決めました。これは儲ける事が目的ではなく、いずれ儲けるチャンスを見つけられるようになるため・大きな金額を投資するようになってから失敗する確率を少しでも減らすためです。とにかく、やってみない事にはよくわからないのです。初めは小さな金額でやるので、倍率で考えようと思っています。例えば1万円が1万1000円になった時、1000円しか増えていません。でも1.1倍ということは、1000万円投資していたら100万円儲かっていたなぁと思うわけです。さらにこれを時給換算します。そうすれば、いかに良い稼ぎをしたか実感する事ができるでしょう。

この本で触れられていることの一つに「会社を作る」というものがあります。これもアリだなぁと思いつつ、やはり怖さがあります。株式会社の場合、まず作るのに20万円程かかりますから、今の私にとっては大きな出費です、今の私にとっては。でも既にやってみたいこともあるし、私は発想力にはそれなりに自信がある(ただし需要は考慮しないものとする)ので、会社を作ることも頭には入れておきたいです。考えておけば、チャンスはやってきますからね。というか、考えておかなければチャンスを見逃してしまう、という方が私の考えに近いです。とにかく多くの選択肢を持つこと、判断基準を持つこと、そして最善と信じる選択をする事が大切です。口でいうのは簡単ですが、私は全然できていません。でも、これも同じで、考えているからこそいつのまにか当たり前になるのです。チェンジ・ザ・マインドいぇあ。

おわりに

この本を読み始めてからお金の事ばかり考えています。逆に言えば今まで全然考えていませんでした。こんなにも身近で生活に直結するのに、こんなにもお金について知らない、という事を教えてくれる本です。お金についてあまり考えた事がない人・考えてみたい人にはぜひオススメしたい一冊です。

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