見出し画像

2023年12月まで読んできた自己啓発書の中、5冊をおすすめします!

2023年12月までさまざまな本と出会いました。その中、私が読んで納得した5冊の自己啓発書を紹介します。5冊ともベストセラーです。

1.幸せになる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ


まずは、心理学の三大巨匠、アルフレッド・アドラーの『嫌われる勇気』の続編です。この本の主なテーマは、「愛」と「自立」をあげて、どうすれば幸せになれるか、という仮説をもとに書かれた本です。『嫌われる勇気』と合わせて読むと、とても勉強になります。また、『幸せになる勇気』には、エーリッヒ・フロムの名作であり、世界的ベストセラー『愛するということ』もあげています。「他者を愛すること」は、もっとも難しい課題だと述べています。
『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』に加えて、『愛するということ』、これらの3冊、それぞれつながっていると思いますので、合わせて読むと面白いかもしれません。

あらゆる対人関係の土台は尊敬によって築かれる。尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二のぞんざいであることを知る能力のことである。われわれに必要なのは、「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」
「苦悩」の定義、「すべての悩みは、対人関係のなやみである」という言葉の背後には、「すべての喜びもまた、対人関係の喜びである」という幸福の定義が隠されている。
仕事の関係とは「信用」の関係であり、交友の関係とは「信頼」の関係なのである。人間の価値は、「どんな仕事に従事するか」によって決まるのではない。その仕事に「どのような態度で取り組むか」によって決まる。
愛とは、「ふたりで成し遂げる課題」幸福とは、「貢献感である」われわれはみな、「わたしは誰かの役にたっている」と思えたときだけ、自らの価値を実感することができる。自立とは、「自己中心性からの脱却」

p-43, 46, 52, 176, 178, 192, 234, 237

2.GREAT LIFE 一度しかない人生を最高の人生にする方法

ベストセラー『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』の著者であり、ライフコーチの経験者であるスコット・アランが人生を送る100方法をあげている本です。この本は、「自制心、目標と生産性、勇気と成功、モチベーションと自信、前向きな心備え、ポジティブな思考とコミュニケーション、健全な人間関係、心の平和、お金と自由、粘り強さと立ち直る力」、これらの分野に分かれて100のアドバイスで構成されています。なので、途中から読めるのがこの本の特徴だと思います。

新しいことに挑戦して、うまくいかなければ、情熱を感じることを見つけるまで探し続けよう。
先延ばし癖は時間とお金と尊厳を奪う。だから、もし長年にわたってその習慣を続けていると、人生全般で大損するはめになる。
正しい方法を見つけるためには、ときには間違った方法で学ぶ必要がある。
自分に思いやりを持つとき、失敗を恐れる気持ちはなくなる。ミスをしても自分を許せるからだ。したがって、自分に思いやりを持つことは、成功の原動力になり、過去の傷を癒して新しい人間関係を築くためになる。

p-22, 50, 123, 190

3.グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない

「幸せや幸福」というキーワードで検索すると、たくさんの本があります。中で、哲学や心理学の分野に関連することが多いと感じてます。しかし、2023年に出版した『グッド・ライフ』を読んで感動しました。
『グッド・ライフ』はハーバード大学の教授であり、「ハーバード成人発達研究」の4代目の責任者ロバート・ウォールディンガーとその研究チームによって、1938年から724人の被験者を80年以上の追跡調査結果を基づいた本です。何より、「幸せや幸福」を科学の分野にあげていますが、どちらかというと、被験者の生き方の物語を分析した結果を科学の分野に取りあげています。
ただ、それだけではありません。被験者の子孫についても調査結果を公開されています。今では、724年から子孫を含む1300人以上になったと述べています。まさに、史上最長の研究だと思います。

幸せな人生とは偶然のたまものではない。幸せな人生とは、時間をかけて展開していく一つのプロセス。健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要。人間関係は、人生において何かを達成するための足がかりや、健康や幸福の基礎になるだけではない。人間関係を育むこと自体が人生の目的。良好な人間関係は私たちを幸せにし、健康にし、長生きさせてくれる。

p-9, 18, 67, 356


4.残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

人気ブログであり、著者エリック・バーカーのベストセラー『残酷すぎる成功法則』です。『残酷すぎる成功法則』は社会や経済において、成功する方法をあげています。2023年に、人間関係に基づいて『残酷すぎる人間法則』を出版しています。どちらも面白いです。どちらも科学の証拠を基づいて、書かれてあります。
『残酷すぎる成功法則』には、有名人や政治家、研究者、有名な実験など紹介しています。例えば、イギリスの歴代首相ウィンストン・チャーチル、天才ピアニストのグレン・グールド、登山者ジョー・シンプソン とサイモン・イェーツ、物理学者アルバート・アインシュタインやパブロフの犬の条件、マシュマロ実験など、さまざまな事例を取り上げています。分厚い、そしてさまざまなデータを整理した本ですが。内容はそれほど難しくないため、読みやすいと思います。中で、文庫版をおすすめします。2020年7月に出版され、特別付録(コロナ時代を生き抜くために)が載っているからです。

自信過剰は気分を良くし、グリットを与えてくれ、他者に強い印象を残せる。しかし仮面に、傲慢になりやすく、人々から疎外され、自己を改善できず、現実を見ないためにすべてを失うかもしれない。一方、自信が不足気味なほうが、道を究めるのに必要な意欲と手段を得られ、人々から好感を持たれる。だが、気分は沈みがちで、他者から能力を低く見られる。つまり、自信のレベルが高ければ人々を強く印象づけられるが、ひんしゅくを買う。自信のレベルが低ければ好感を持たれるが、敬意は得られない。
教育心理学者でテキサス大学准教授のクリスティン・ネフは、人生での成功や失敗において大事なのは「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」だという。
セルフ・コンパッションには、自尊心のプラス面がすべて含まれるが、マイナス面は含まれない。自信と異なり、自分への思いやりは妄想につながらない。

p-328, 329


5.自分を変える方法 いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学

『幸せになる勇気』と『グレート・ライフ』、この2冊は心理学に当てはまると思いますが、次の『グッド・ライフ』と『残酷すぎる成功法則』は科学に基づいた本です。しかし、著者ケイティ・ミルクマンの『自分を変える方法』は行動科学や行動変容に基づいた本です。いわゆる、人間の行動を分析して取りあげています。第一章は、グーグルの福利厚生制度の事例から始まっています。また、『残酷すぎる成功法則』と同様に、自信について「自信過剰がプラスにもマイナスにもなり得る」と出張している。対照的に、「自信過小はマイナスでしかないから、自信を失わないことが重要」だと述べています。つまり、『残酷すぎる成功法則』と一部だけ一致していますが、一方、異なる考え方も述べているため、見比べることができます。
各章の最後に、まとめとアドバイスをあげているので、途中からも読めると思います。

自己不信を感じたときや、先へ進む方法がわからないときは、身近な人が実際に行動する様子を観察すれば、その方法を理解し、自信をもって行動できるように。私たちの意思決定は、仲間集団の規範に大きな影響を受ける。だから、高い目標をめざすときはよい仲間に囲まれることが大切であり、よくない仲間に囲まれると害を受けることがある。

p-336, 337

最後に

2023年12月まで、さまざまな分野の本と出会いました。特に心理学や哲学に触れることが多かったのですが。最近、医学と公衆衛生や行動科学というジャンルにも触れることが多いです。
2024年になってからも、たくさんの本と出会い、旅を続けたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?