見出し画像

科特隊基地をつくる 【第8話】逆錐棟の建設

【なかなか思い通りにいかなくて】

筆者が「逆錐棟」と呼ぶことにした建物は、科特隊基地のなかで最も印象的な造形になっている。平面的に見ると逆三角形のようだが、正確には「逆七角錐台」という形だ。

逆錐棟の造形イメージ。だいたいこんな感じ。

前回書いたように、基地の基壇部分をを0.5mmのプラバンでつくったことによる失敗(強度が足りずベコベコになってしまった)に懲りて、厚み1mmのプラバンを使うことにした。
ところが、こちらにはこちらの問題があって、ペーパークラフトに合わせて七角形の壁面をカットしていくと、組み立てたときに1mmぶん厚くなってしまい、ペーパークラフトどおりに組み上がらないという事態におちいってしまったのである。
結局、削ったり貼ったりの現物合わせでなんとかしたが、なんでこんな単純なことに気づかなかったのだろう?

建設中の逆錐棟。

もうひとつ、うまくいかなかったのが窓(密かに、小型ビートルの噴射煙の排出口だと思っている)の開口だ。
1mm厚のプラバンに小さな穴をきれいに並べて開けることができなかった。
位置決めまではうまくできても、小さな四角い穴を均等に開けていくのはむつかしい。丸穴ならピンバイスドリルでさくさく作業を進めていけるだろうが、小さく四角を連続的にあけていけるような工具がない(あるのかもしれないが、持っていないし、ネットで調べても見つからなかった)。
何度かチャレンジしたものの、そのたびに不揃いになってしまう。

やはり、プラバンの厚さが問題なのだろう。たかが1mmなのだが、この厚さのプラをきれいにくり抜くのが難しい。そこで考えたのが紙のような薄いプラペーパーならうまくいくんじゃないかということ。一時は途方にくれたが、紙で試してみるとうまくいくのだから、
そこで、紙なみの薄さの0.14mmのプラペーパーならなんとかなるんじゃないか?

これは次の工程で試すことにして、その前にやることがある。
小型ビートルと発進ギミックの制作だ。とくにギミックはなかなかやっかいなことになりそうだと覚悟はしているんだが、さてどうなるだろう。


【第9話】小型ビートルの開発 前編 につづく
【第7話】周回スロープの築造 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?