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科特隊基地をつくる【第14話】小型ビートル発進ギミックの改良

【小型ビートル発進機構22型の開発】

なんだか不満である。

ギヤボックスを交換して動きを低速化しただけなのに、こんなに次々とトラブルが発生するとは思わなかった。

あちこちで動きがギクシャクする。
原因は、たぶんトルクが上がったせいだ。
いままでうまく動かなくなるたびに現物合わせでなんとか調整してきたが、低速のギアボックスに変えてトルクが上がったため、ついに破綻してしまったということなんだろう。
システム開発でいう「間に合わせの実装が限界に達した」というわけだ。

しかたがないので、リンク機構の構造や位置関係をすべてみなおすことにした。増築を重ねた温泉旅館然としていた機構をつくりなおしてすっきりさせたら、ようやくまともに動くようになった。もちろん低速化にも成功した。

ちなみに、こちらが「ミニモーター薄型ギヤボックス(2速)」による発進シーンだ。低速のギア比(42rpmの)を選んだのだが、当初は単3乾電池1本で動かしていたが、それを2本にして電圧が上がったせいで動きがなんとなく軽々しい。

こちらが改良した「ミニモーター低速ギヤボックス(4速)」による発進シーン。最も低い回転数(9rpm)にしたので動きが少しゆっくりになり、重量感が増したように思えるのだがどうだろう。

ただ、クラッチが空転する際にラック&ピニオンがガクンガクンと揺れるという肝心の問題は未解決のままだ。そのせいで、空転時に扉がピョンと跳ねてしまい、実感を損なっている。

なんとかこの問題を解決しようと、試しに可変抵抗(ポテンショメータ)というものを買ってみた。
「ミニモーター薄型ギヤボックス(2速)」に8Ωの抵抗をつないだときに、ガクンガクンがいったん治まったので、可変抵抗でダイヤルで抵抗値を調整すればいけるんじゃないかと考えたわけだ。
ところが、どうやってもうまくいかない。ダイヤルを回しながらちょっとずつ抵抗値を上げていくのだが、回しても回してもガクンガクンが止まらない。そうこうするうちにダイヤルを回しすぎでモーターが動かなくなってしまう。微妙な調整は難しいということなんだろうか。

可変抵抗を接続してみたがうまくいかない。ちなみに電池ボックスの下にある赤いダイヤルが可変抵抗。

この作業、もう少し続きそうだ。


【第15話】スピードコントローラーの導入 につづく
【第13話】ギミック用ギアボックスの換装 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


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