失礼でしかない。
僕の身内でおきたこと
知り合いの方が
毎年印刷されたハガキを下さる
お年賀だったり
暑中見舞いだったり
叔母の1人が
住所が変わった
叔母は会社経営してるので
★★会社代表って
名前の上にある
叔母は当然
名刺を渡して
お付き合いのある方々に
住所が変わったこと
お知らせなどをしてる
また会社の社章を
新しくして会社名を
略化したので
翌年はそのお知らせをしてる
毎日顔を合わせるような
お付き合いのある
各業者の方々や
取引先にも当然
お知らせが仰々しく
届けられている
そしてこのたび
叔母のところに
「おつかい」を
「お伺い」にくる
業者の代表者さんが
残暑見舞いを届けて下さった
旧社名
旧住所
もうコレは
一括印刷でしかない
その業者さんはほぼ毎日
「お伺い」で出入りする
手間暇はわかるが
「おつきあい」のために
ハガキを出すなら
ちゃんと住所録の
更新して欲しい
最初の年に
叔母が住所変更のお知らせ
届いてませんでしたか?
と、ご本人に尋ねた
「いえいえ承知しております
取引伝票なども変更してあるように・・」
叔母はそれ以上は
その会話を続けなかった
そして今年
また残暑見舞いが届く
旧住所地
旧社名
旧住所地は
叔母の持ち物なので
清掃に行って気づく
なので叔母が
今日も相変わらず
「お伺い」にきた
そのご本人に話す
「毎日ありがとうございます
住所変更と社名変更お願いできますか?」
本来違う発注するのだが
叔母はニコリともせず
それだけを伝えた
「お伺い」にきた
出入り業者の代表者さんは
意味が呑み込めないようで
黙って固まってた
叔母がお茶をとりに
奥へ行ってしまったので
そのすきに
ボクがハガキを渡して見せた
「これ去年のまま更新してないでしょ?
おじさんも忙しいかもだけど
会社でやってるサービス内容
見直ししないと
叔母さんだらしないの嫌いだよ」
業者の代表者さんは
ボクを見下しながら
そのハガキを
ボクの手から捥ぎ取り
立ち去って行った
事務所の影で
お茶をおいしく
楽しんでいた叔母が
ボクのところにきて
いいのよ
違う業者さんに変更したわ
仕事内容に
同じようなミスされても
困るから
些細なことも
大問題よ
叔母さんを見上げ
ボクは尋ねた
「けど、長年の付き合いあるのに
変えてもいいの?」
昔からの付き合いを
本当の意味で大切にしてる
そんな企業かどうかが
わかったから辞めるの
お仕事はね
お客様のために
丁寧に確実に
同じ思いで
取り組んで頂けないのなら
仕方ないでしょ
叔母は茶器を手元に抱え
事務所へ戻って行った
確かに
失礼でしかない
因みに
ハッキリ業種目書かないのは
会社名までわかってしまう
狭い業界だからである
独り勝ちできる
業種目であり
独占的な業界だ
だから
変更などしないと
たかをくくってたのかも
叔母はさっさと
現代風サービスのほうへ
切り替えてしまい
そのスピードと
確実さに感心していた
ボクはこっそり
帰宅後
おじいちゃんにその話を
バラした
おじいちゃんは
やりたいようにすればいい
そういって
気にも留めてくれなかった
なのに
今朝になって
たくさんの年賀状をもってきて
パソコンのアドレスと
合ってるか
どうやるのか
ボクに聞いてきた
ボクはニヤリとして
「失礼でしかない云われたら困るもんね」
小さな声で言いながら
叔父さんに聞かないと
わかんないよ?って笑って応えた
なので
今日は会社名簿
アドレス帳と
実際印刷で出した名簿が
合致してるか確認する様子
ボクのお手伝いは
入力
報酬は「アイス」
食べたいのがあるんだよね。
ではまた明日。
読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました